基本情報

ジンバブエはザンベジ川とリンポポ川に挟まれた高原地帯に築かれた国で、古代交易都市グレート・ジンバブエに由来する「石の家」が国名の語源である。1980年に英国から独立し、豊かな鉱物資源と農業に支えられたが、2000年代以降は土地改革やハイパーインフレを経験。現在は観光と鉱業、タバコ・綿花などの輸出が経済の柱で、ヴィクトリア滝や多様な野生動物を目当てに世界中から旅行者が訪れる。近年は米ドル・金裏付け通貨ZiGの導入で金融安定化を図っている。

正式名称
ジンバブエ共和国
通称
ジンバブエ
国コード(数字3桁)
716
国コード(英字3桁)
ZWE
国コード(英字2桁)
ZW
推計人口
約1,600万人 (2023)
人口密度
約42人/km2
主要言語
英語, ショナ語, 北ンデベレ語, チェワ語, ツワナ語, ヴェンダ語
主要宗教
キリスト教, 伝統宗教
国歌
Simudzai Mureza wedu WeZimbabwe(我らのジンバブエの旗を掲げよ)
国際電話番号
+263
インターネットTLD
.zw

歴史

大ジンバブエ王国から植民地ローデシア時代を経て1980年に独立。ロバート・ムガベ長期政権の後、2017年に政権交代。

12世紀頃にグレート・ジンバブエ王国が興隆し、金と象牙をインド洋交易に供給した。その後モノモタパ王国、ンデベレ王国などが興亡。1888年以降はセシル・ローズ率いるイギリス南アフリカ会社が支配し、英領南ローデシアとなる。1965年に白人政権が一方的に独立を宣言してローデシア共和国を名乗るが、ゲリラ戦と国際制裁の末、1979年ランカスター・ハウス合意へ。1980年、多民族選挙を経てジンバブエ共和国誕生。ムガベ政権は土地改革や対外対立で経済危機を招き、2017年の軍介入で退陣。以後はムナンガグワ大統領の下で経済再建と国際関係正常化を模索している。

地理・気候

国土の大半が標高1,000〜1,500mのハイベルト高原で、北と南をザンベジ・リンポポ両大河が縁取る。東部にはインヤンガニ山を中心とした山岳地帯が走り、花崗岩の円頂丘 (コピエ) が点在する独特の風景を成す。

サバンナ型(高原性亜熱帯)

面積
アフリカ / 390757 km²
首都
ハラレ
最大都市
ハラレ
海岸線の有無
主要湖沼
カリバ湖
隣接国
モザンビーク, ザンビア, ボツワナ, 南アフリカ共和国
資源
金, 白金族金属, ダイヤモンド, クロム, リチウム, 石炭, ニッケル, 銅, 鉄鉱石, アスベスト, 森林資源, 水力(カリバダム)

政治

政治体制: 大統領制共和制

経済

通貨: ジンバブエ・ゴールド (ZiG)

GDP(名目): 283.7 億米ドル (2023)

GDP(PPP): 593 億米ドル (2023)

言語・時間帯

主要言語: 英語, ショナ語, 北ンデベレ語, チェワ語, ツワナ語, ヴェンダ語

時間帯: 中央アフリカ時間(CAT)

文化・習慣

民族集団

ショナ人, ンデベレ人, チェワ人, トンガ人, ヴェンダ人, ツワナ人, ソト人, ヨーロッパ系ジンバブエ人, アジア系ジンバブエ人

平均寿命

約61歳

識字率

約88%

国民的スポーツ

サッカー, クリケット, ラグビー, ゴルフ, 水泳, ネットボール, 陸上競技

国旗

ジンバブエ 国旗

国章

ジンバブエ 国章