ウォリス・フツナの概要
南太平洋に浮かぶフランスの海外準県で、ポリネシア文化とフランス文化が共存する小さな火山島地域。
基本情報
ウォリス・フツナは、ウォリス諸島(ウベア島)とフツナ諸島(フツナ島・アロフィ島)の三島からなるフランスの海外準県。人口はおよそ1万人強で、ほとんどがポリネシア系住民で占められる。豊かなラグーンと火山由来の緑濃い地形、そしてカトリックを中心とした敬虔な宗教文化が特徴。公用語はフランス語だが、日常生活ではウベア語とフツナ語が広く用いられる。主産業はコプラ生産と漁業で、本土からの補助金に大きく依存する経済構造を持つ。交通の便は限られるが、その分手つかずの自然と伝統文化を体験できる。
- 正式名称
- ウォリス・エ・フツナ(フランス領ウォリス・フツナ)
- 通称
- ウォリス・フツナ
- 国コード(数字3桁)
- 876
- 国コード(英字3桁)
- WLF
- 国コード(英字2桁)
- WF
- 推計人口
- 約1万1,200人 (2022)
- 人口密度
- 約79
- 主要言語
- フランス語, ウベア語, フツナ語
- 主要宗教
- キリスト教(カトリック)
- 国歌
- La Marseillaise(フランス国歌)
- 国際電話番号
- +681
- インターネットTLD
- .wf
歴史
古代よりポリネシア人が暮らし、1888年にフランス保護領となり、1961年に海外領土、2003年に海外準県へ移行した。
島々は12~16世紀にかけてトンガ王国の勢力下に置かれ、砦遺跡が現在も残る。17世紀以降ヨーロッパ船が訪れ、1837年のカトリック宣教師到来を機にフランスの影響力が拡大。1888年に三王国が保護条約を締結し、ニューカレドニア総督の管轄下に置かれた。1917年正式にフランスへ併合、1961年に住民投票で海外領土の地位を獲得。2003年以降はフランス憲法下の海外準県(Collectivité d’outre-mer)として高度な自治を維持しつつ、伝統的な三王国制度も共存している。
地理・気候
火山活動で形成された起伏のある本島とサンゴ礁に囲まれたラグーンが特徴。ウベア島は溶岩台地、フツナ・アロフィ両島は険しい山と断崖が多い。
熱帯雨林気候(Af)
- 面積
- オセアニア / 142 km²
- 首都
- マタウトゥ
- 最大都市
- マタウトゥ
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- ラロラロ湖
政治
政治体制: フランス共和国の海外準県(Collectivité d’outre-mer)
経済
通貨: CFPフラン (XPF)
GDP(名目): 0.188 十億米ドル (2018)
GDP(PPP):
言語・時間帯
主要言語: フランス語, ウベア語, フツナ語
時間帯: ワリス・フツナ時間 (Pacific/Wallis)
文化・習慣
民族集団
ウォリス系ポリネシア人, フツナ系ポリネシア人, フランス人, タヒチ系移民, ヴァヌアツ系移民
平均寿命
約79年
識字率
約99%
国民的スポーツ
ラグビー, サッカー, バレーボール, カヌーレース, ペタンク