ベトナムの概要
インドシナ半島東岸に弓状に延びる社会主義共和制国家。南北に細長い国土と豊かな水田地帯が特徴。
基本情報
ベトナムは東南アジアでも人口・経済成長ともに活気あふれる国で、紅河デルタとメコンデルタという二大穀倉が 国民の食を支える。ドイモイ政策以降は外資導入に積極的で、製造基地としても注目されている。 公用語は声調を持つベトナム語で、表記にはローマ字系のクオック・グーが用いられる。 政治はベトナム共産党の一党体制で、国際舞台ではASEANやフランコフォニーで存在感を示す。 南シナ海を挟んで中国と領有権問題を抱える一方、多角的外交で米欧や日本との関係も強化している。 国民は勤勉かつ親日的で、豊かな食文化と独特の水上人形劇などの芸能が旅行者を魅了する。
- 正式名称
- ベトナム社会主義共和国
- 通称
- ベトナム
- 国コード(数字3桁)
- 704
- 国コード(英字3桁)
- VNM
- 国コード(英字2桁)
- VN
- 推計人口
- 1億400万人 (2024)
- 人口密度
- 314
- 主要言語
- ベトナム語
- 主要宗教
- 仏教, カトリック, カオダイ教, ホアハオ教, プロテスタント
- 国歌
- Tiến Quân Ca(進軍歌)
- 国際電話番号
- +84
- インターネットTLD
- .vn
歴史
1945年の独立宣言、1976年の南北統一を経て現在の社会主義共和国が成立。
古代に百越系の国家が興り、10世紀に中国支配から自立。李・陳・黎・阮各王朝が興亡しながら 南進政策で版図を拡大した。19世紀末からフランス植民地となり、第二次大戦後にホー・チ・ミンが 独立を宣言。第一次インドシナ戦争の勝利で北部を掌握し、米国を中心とする南ベトナムとの ベトナム戦争を経て1975年に統一。ソ連依存と国際的孤立を経験した後、1986年にドイモイを開始し 市場経済を受容。21世紀はWTO・CPTPP・EVFTAなどの枠組みで急成長を遂げている。
地理・気候
北部は紅河デルタと標高3000m級の山岳地帯、中部はアンナン山脈が海岸へ迫る狭隘地、 南部は肥沃なメコンデルタが広がるS字形の国土。
亜熱帯湿潤〜熱帯モンスーン
- 面積
- アジア / 331212 km²
- 首都
- ハノイ
- 最大都市
- ホーチミン
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- バーベー湖, トゥイエンクアン湖
- 隣接国
- 中国, ラオス, カンボジア
政治
政治体制: 社会主義共和制(一党制)
経済
通貨: ベトナム・ドン (VND)
GDP(名目): 4,300 億ドル (2023)
GDP(PPP): 13,800 億ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: ベトナム語
時間帯: インドシナ時間
文化・習慣
民族集団
キン族, タイー族, ホア族, クメール族, ムオン族, モン族, ザオ族, エデ族, チャム族
平均寿命
73.6
識字率
95.8
国民的スポーツ
ボビナム, サッカー, ダーカウ, ヴァット, バドミントン