BVIの概要
カリブ海北東部に点在する約60の島々から成るイギリス海外領土で、透明な海と穏やかな貿易風がもたらす世界屈指のセーリングスポットとして知られる。
基本情報
イギリス領ヴァージン諸島は、トルトラ島、ヴァージン・ゴルダ島、アネガダ島、 ヨスト・ヴァン・ダイク島を中心とする小島群で、面積はわずか約150km²。 火山起源の島々とサンゴ隆起島が混在し、白砂ビーチとターコイズブルーの遠浅の海が観光の主役。 公用語は英語、通貨は米ドルを用いるなどアメリカ合衆国との結び付きも強い。 経済は観光とオフショア金融が二本柱で、登録企業数は人口の百倍以上とも言われる。 交通は小型機とフェリー・ヨットが主で、クルーズ船寄港地としても人気が高い。 ハリケーン襲来シーズンを除けば一年中温暖で、セーリング、ダイビング、 ロブスター料理を求めて世界中から旅行者が集まる。
- 正式名称
- イギリス領ヴァージン諸島
- 通称
- BVI
- 国コード(数字3桁)
- 092
- 国コード(英字3桁)
- VGB
- 国コード(英字2桁)
- VG
- 推計人口
- 約3.1万人 (2023)
- 人口密度
- 約200
- 主要言語
- 英語
- 主要宗教
- キリスト教(プロテスタント、カトリック ほか)
- 国歌
- God Save the King(地域歌: “Oh, Beautiful Virgin Islands”)
- 国際電話番号
- +1-284
- インターネットTLD
- .vg
歴史
1493年にコロンブスが航海で確認、1672年に英国が領有。以来英領のまま自治権を拡大し現在に至る。
スペインの探検家による「発見」後、17世紀半ばにオランダ人が入植するが、 1672年にイギリスが占領し砂糖プランテーションと奴隷労働が導入された。 1834年の奴隷解放後プランテーションは衰退、20世紀に入ると海運と観光業が伸長。 1959年に米ドルが導入され、1967年の憲法で内部自治権を獲得。 1980年代以降タックスヘイブンとして急速に法人登録が増え金融センター化が進む。 2017年ハリケーン・イルマで甚大な被害を受けるも、国際支援と観光復活で回復。 現在は観光・金融・セーリング文化が融合したカリブ屈指の高所得地域となっている。
地理・気候
火山島の峻険な稜線と石灰岩の平坦なアネガダ島、サンゴ礁に縁取られたラグーンが同居する多彩な島嶼景観。
熱帯サバナ気候(ケッペンAw)で貿易風の影響により年間を通じて温暖乾燥
- 面積
- 北アメリカ(カリブ海) / 151 km²
- 首都
- ロードタウン
- 最大都市
- ロードタウン
- 海岸線の有無
- 有
- 隣接国
- アメリカ領ヴァージン諸島
政治
政治体制: 立憲君主制(イギリス国王を元首とする議会制自治政府)
経済
通貨: アメリカ合衆国ドル (USD)
GDP(名目): 11.2 億ドル (2022)
GDP(PPP): 13.4 億ドル (2022)
言語・時間帯
主要言語: 英語
時間帯: AST
文化・習慣
民族集団
アフリカ系カリブ人, 混血, 白人, 南アジア系, その他
平均寿命
79.5歳
識字率
97%
国民的スポーツ
クリケット, セーリング, バスケットボール, サッカー, 陸上競技