ベネズエラの概要
南米北部に位置し、世界最大級の原油埋蔵量とギアナ高地の壮大な自然景観を併せ持つ連邦共和制国家。
基本情報
ベネズエラはカリブ海と大西洋に面し、豊富な石油資源を礎に20世紀半ばまで南米有数の経済力を誇った。北部海岸平野、アンデス山脈、広大なリャノ、ギアナ高地の4大地域に分かれ、多彩な生態系が見られる。近年は経済危機と政治的対立で課題を抱える一方、サルト・アンヘルやロス・ロケス諸島など自然観光資源が人気を集める。多民族国家として食文化や音楽も豊かで、ホローポやサルサ、エル・システマの音楽教育が世界的に知られている。
- 正式名称
- ベネズエラ・ボリバル共和国
- 通称
- ベネズエラ
- 国コード(数字3桁)
- 862
- 国コード(英字3桁)
- VEN
- 国コード(英字2桁)
- VE
- 推計人口
- 約2,820万人 (2023)
- 人口密度
- 約31人/km2
- 主要言語
- スペイン語
- 主要宗教
- ローマ・カトリック, プロテスタント, 先住民伝統宗教
- 国歌
- Gloria al Bravo Pueblo(勇敢なる人民に栄光あれ)
- 国際電話番号
- +58
- インターネットTLD
- .ve
歴史
1811年にスペインから独立宣言し、解放者シモン・ボリバルの指導で南米解放運動の中心となった。
スペイン植民地期にはカカオと奴隷貿易で栄えた。19世紀の独立戦争後、軍事独裁と内戦が長く続くが、石油発見(1914年)で経済構造が一変。1958年に民主体制が確立、1999年のチャベス政権以降は「ボリバル革命」を掲げる社会主義路線に転換した。豊富な原油収入と国有化政策で社会改革を進めたが、原油安と制裁で経済が急落し、近年はハイパーインフレと大量の国外流出が問題化している。
地理・気候
北部の海岸平野からアンデス山脈、中央の大草原リャノ、南部のギアナ高地まで標高差が大きく多様な生態系が共存。
熱帯サバナ気候と山岳性気候の混在
- 面積
- 南アメリカ / 916445 km²
- 首都
- カラカス
- 最大都市
- カラカス
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- マラカイボ湖
- 隣接国
- コロンビア, ブラジル, ガイアナ
政治
政治体制: 大統領制共和制(連邦制)
経済
通貨: ボリバル・ソベラノ (VES)
GDP(名目): 150億 米ドル (2023)
GDP(PPP): 2100億 米ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: スペイン語
時間帯: ベネズエラ時間
文化・習慣
民族集団
メスティーソ, ヨーロッパ系(スペイン・イタリア等), アフロ系, インディヘナ, アラブ系(レバノン・シリア), アジア系(華僑など)
平均寿命
72.0歳(2022年推計)
識字率
97%
国民的スポーツ
野球, サッカー, バスケットボール, ボクシング, ソフトボール, バレーボール