セントビンセント・グレナディーンの概要
カリブ海小アンティル諸島に点在する火山島と珊瑚礁から成る英連邦王国の島国。
基本情報
セントビンセント島と北グレナディーン諸島33島を領有し、豊かな熱帯雨林と透明度の高いサンゴ礁が特徴。行政・経済の中心は首都キングスタウン。バナナとアロールートの栽培、そしてダイビングやセーリングを目的とした高級リゾート観光が主産業で、東カリブドルを共有通貨とするOECS加盟国の一員でもある。多民族が調和する文化はソカやレゲエなど音楽、カリブ海カーニバル、クリケットが生活に根ざしている。
- 正式名称
- セントビンセントおよびグレナディーン
- 通称
- セントビンセント・グレナディーン
- 国コード(数字3桁)
- 670
- 国コード(英字3桁)
- VCT
- 国コード(英字2桁)
- VC
- 推計人口
- 約11.1万人 (2023)
- 人口密度
- 約285人/km2
- 主要言語
- 英語
- 主要宗教
- 聖公会, メソジスト, ローマ・カトリック, ペンテコステ派
- 国歌
- Saint Vincent, Land so Beautiful
- 国際電話番号
- +1-784
- インターネットTLD
- .vc
歴史
植民地支配を経て1979年に英国から独立した英連邦王国。
1498年にコロンブスが上陸し、18世紀にかけてフランスと英国の争奪の舞台となった。カリブ族と逃亡奴隷が混血したガリフナの抵抗を経て1790年代に英国植民地化が確立。1969年に自治権を獲得し、1979年10月27日に独立。独立後は議会制民主主義を維持しつつ、OECSやALBAなど地域統合にも積極的に参加。2021年にはラ・スフリエール火山が噴火し、大規模避難と復興支援が行われた。
地理・気候
セントビンセント島は険しい火山地形と濃密な熱帯雨林、グレナディーン諸島は低平な石灰岩・サンゴ礁で成る。
熱帯雨林気候
- 面積
- 北アメリカ(カリブ海) / 389 km²
- 首都
- キングスタウン
- 最大都市
- キングスタウン
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: 立憲君主制(議院内閣制)
経済
通貨: 東カリブドル (XCD)
GDP(名目): 9.1 億ドル (2023)
GDP(PPP): 17.3 億ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: 英語
時間帯: アトランティック標準時(AST)
文化・習慣
民族集団
アフリカ系, 混血, インド系, ヨーロッパ系, ガリフナ, その他カリブ系少数民族
平均寿命
約73.4歳
識字率
約96%
国民的スポーツ
サッカー, クリケット, ネットボール, 陸上競技, バスケットボール