バチカンの概要
ローマ市内に位置する世界最小の独立国家で、カトリック教会の総本山。
基本情報
バチカン市国は0.49km2の敷地にサン・ピエトロ大聖堂、バチカン宮殿、美術館を抱える都市国家であり、教皇が統治する神権国家でもある。 国境は城壁で囲まれイタリアと完全に接し、貨幣・郵便・鉄道などのインフラは一定部分をイタリアと共有。 公文書はラテン語、日常業務は主にイタリア語で行われる。 世界遺産全体が国土という稀有な例で、年間数百万人が巡礼・観光で訪れる。 独自に鋳造するユーロ硬貨や切手は収集家から高い人気を博している。
- 正式名称
- Stato della Città del Vaticano
- 通称
- バチカン
- 国コード(数字3桁)
- 336
- 国コード(英字3桁)
- VAT
- 国コード(英字2桁)
- VA
- 推計人口
- 約800人 (2023)
- 人口密度
- 約1,630人/km2
- 主要言語
- ラテン語, イタリア語
- 主要宗教
- ローマ・カトリック
- 国歌
- Inno e Marcia Pontificale(教皇国歌・行進曲)
- 国際電話番号
- +379
- インターネットTLD
- .va
歴史
752年以降の教皇領を経て、1929年ラテラノ条約で独立。
古代ローマ時代の共同墓地であったバチカンの丘は、4世紀に聖ペトロ殉教地として聖堂が築かれて以来キリスト教の中心となった。 中世から近世にかけて教皇領としてイタリア半島中部を支配したが、19世紀の統一運動で世俗領土を失い、教皇は「バチカンの囚人」として城壁内に籠城。 1929年、イタリア王国とのラテラノ条約により領域主権と国際法上の地位が確立され現在のバチカン市国が誕生。 第二次大戦後は積極的な外交活動で184カ国と国交を樹立し、世界的な道義的影響力を保持している。
地理・気候
テヴェレ川右岸の緩やかな丘陵地に築かれた城壁都市で、歴史的建築が密集する。
地中海性気候
- 面積
- ヨーロッパ / 0.49 km²
- 首都
- バチカン市
- 最大都市
- バチカン市
- 海岸線の有無
- 無
- 隣接国
- イタリア
政治
政治体制: 教皇を元首とする選挙君主制・神権的絶対君主制
経済
通貨: ユーロ (EUR)
GDP(名目):
GDP(PPP):
言語・時間帯
主要言語: ラテン語, イタリア語
時間帯: CET, CEST
文化・習慣
民族集団
イタリア系聖職者, スイス人衛兵, ポーランド系聖職者, ラテンアメリカ系聖職者, アフリカ系聖職者
国民的スポーツ
サッカー, 陸上競技, 自転車競技, クリケット, ソフトボール