ウズベキスタンの概要
中央アジアに位置する二重内陸国で、シルクロードの要衝として栄えた歴史都市が点在する綿花と鉱物資源の豊かな共和国。
基本情報
ウズベキスタンはアラル海東南部からテンシャン山脈の前衛にかけて広がる内陸国で、カザフスタン・キルギス・タジキスタン・アフガニスタン・トルクメニスタンの五か国と国境を接する。首都タシュケントをはじめ、サマルカンドやブハラ、ヒヴァなどの古都はユネスコ世界遺産に登録され、青いモザイクで知られるイスラム建築が数多く残る。主要産業は綿花・天然ガス・金を中心とした一次産品と軽工業で、近年は観光とIT産業の振興、外資導入を柱に経済改革が進む。人口の約8割をウズベク人が占める多民族国家で、公用語はウズベク語。料理はピラフ「プロフ」を代表に羊肉と小麦を多用し、緑茶でもてなす習慣が根付いている。
- 正式名称
- ウズベキスタン共和国
- 通称
- ウズベキスタン
- 国コード(数字3桁)
- 860
- 国コード(英字3桁)
- UZB
- 国コード(英字2桁)
- UZ
- 推計人口
- 約3,700万人 (2024)
- 人口密度
- 約82人/km²
- 主要言語
- ウズベク語
- 主要宗教
- イスラム教
- 国歌
- ウズベキスタン共和国国歌
- 国際電話番号
- +998
- インターネットTLD
- .uz
歴史
サマルカンドを中心とするオアシス文明からティムール帝国、ロシア・ソ連支配を経て1991年に独立。
古代イラン系ソグド人の交易都市として栄え、その後アラブ、モンゴル、ティムール朝の支配を受けつつシルクロードの中心として繁栄した。19世紀後半にロシア帝国の勢力下に入り、1924年にウズベク・ソビエト社会主義共和国が発足。ソ連崩壊直前の1991年9月1日に独立を宣言し、大統領制共和制を採用した。カリモフ長期政権後の2016年以降はミルジヨエフ大統領の下で経済自由化と近隣外交の改善が進展している。
地理・気候
カラクム・キジルクム両砂漠とフェルガナ盆地、ザラフシャン・ティエンシャン山麓の高地がモザイク状に広がる。
乾燥した大陸性気候
- 面積
- アジア / 448978 km²
- 首都
- タシュケント
- 最大都市
- タシュケント
- 海岸線の有無
- 無
- 主要湖沼
- アラル海, アイダルクル湖, サリカミッシュ湖
- 隣接国
- カザフスタン, キルギス, タジキスタン, アフガニスタン, トルクメニスタン
政治
政治体制: 大統領制共和制
経済
通貨: スム (UZS)
GDP(名目): 800 億米ドル (2023)
GDP(PPP): 3,680 億国際ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: ウズベク語
時間帯: ウズベキスタン時間
文化・習慣
民族集団
ウズベク人, タジク人, カザフ人, ロシア人, カラカルパク人, タタール人, 朝鮮系(高麗人), キルギス人
平均寿命
約72.0歳
識字率
99%以上
国民的スポーツ
サッカー, クラッシュ(民族格闘技), レスリング, ボクシング, 体操, テニス