台湾の概要
台湾は東アジアの島嶼で、中華民国政府が実効支配する多民族社会。IT産業を中心に高度経済成長を遂げ、豊かな食文化と自然景観で知られる。
基本情報
台湾島と澎湖諸島、金門・馬祖などを統治する中華民国は、総人口約2350万人を擁する民主国家である。半導体を筆頭とするハイテク産業がGDPの柱となり、世界有数の外貨準備高を保持する一方、豊かな山岳と亜熱帯・熱帯の気候が育む多様な生態系を有する。漢民族系(閩南・客家・外省)に加え16族の原住民族、新住民が共生し、道教と仏教が色濃い民間信仰、戦後の日本・米国文化の影響も融合した独自の文化を醸成している。首都機能は台北市に置かれ、高速鉄道と高速道路が南北を結び、年間1,100万を超える訪日旅行者を送り出すなど国際交流も盛んである。
- 正式名称
- 中華民国
- 通称
- 台湾
- 国コード(数字3桁)
- 158
- 国コード(英字3桁)
- TWN
- 国コード(英字2桁)
- TW
- 推計人口
- 約2,350万人 (2024)
- 人口密度
- 約650人/km2
- 主要言語
- 標準中国語(国語), 台湾語(閩南語), 客家語, 台湾原住民諸語
- 主要宗教
- 道教・民間信仰, 仏教, キリスト教(プロテスタント・カトリック)
- 国歌
- 「中華民国国歌」
- 国際電話番号
- +886
- インターネットTLD
- .tw
歴史
台湾は原住民族の島に漢人が移住し、オランダ・清・日本の統治を経て1945年から中華民国の統治下に入った。
17世紀、オランダ・スペインが植民拠点を築き、1662年に鄭成功が統治。その後清朝に編入され、19世紀末には日本が統治しインフラと教育を整備した。第二次世界大戦後、中華民国が接収するが、国共内戦の結果1949年に政府は台湾へ撤退。戒厳体制を経て1987年に民主化へ転じ、1996年には初の総統直接選挙が実現。以降は高度経済成長とともに台湾アイデンティティが形成され、今日に至る。
地理・気候
中央を南北に走る高山帯と西部の沖積平野が対照的で、東海岸は断崖が海に落ち込む。
亜熱帯湿潤から熱帯モンスーン
- 面積
- アジア / 36197 km²
- 首都
- 台北市
- 最大都市
- 新北市
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- 日月潭
政治
政治体制: 半大統領制に近い民主共和制
経済
通貨: ニュー台湾ドル (TWD)
GDP(名目): 7,956 億米ドル (2024)
GDP(PPP): 1.71 兆米ドル (2024)
言語・時間帯
主要言語: 標準中国語(国語), 台湾語(閩南語), 客家語, 台湾原住民諸語
時間帯: 台湾標準時
文化・習慣
民族集団
閩南人, 客家人, 外省人, 台湾原住民族16族, 新住民(東南アジア系)
平均寿命
81.3
識字率
98.3
国民的スポーツ
野球, バスケットボール, テニス, バドミントン, 卓球, ソフトボール, サッカー, マラソン