トリニダード・トバゴの概要
カリブ海南部の2島から成る資源豊富な多民族国家。
基本情報
トリニダード・トバゴは石油・天然ガスの埋蔵によってカリブ域内では高い所得水準を維持し、首都ポートオブスペインは金融・物流のハブとして機能する。人口約154万人はアフリカ系とインド系が同程度を占め、ヨーロッパ系・中国系・中東系など多彩な民族が共存。世界最大規模のカーニバルやスティールパン発祥の地として知られ、音楽・ダンス・料理が融合した活気ある文化が魅力である。熱帯海洋性気候に恵まれ、バードウォッチングやダイビング、ラム蒸留所巡りなど観光資源も豊富。公用語は英語、通貨はトリニダード・トバゴ・ドル (TT$)。
- 正式名称
- トリニダード・トバゴ共和国
- 通称
- トリニダード・トバゴ
- 国コード(数字3桁)
- 780
- 国コード(英字3桁)
- TTO
- 国コード(英字2桁)
- TT
- 推計人口
- 約154万人 (2023)
- 人口密度
- 約273
- 主要言語
- 英語
- 主要宗教
- キリスト教, ヒンドゥー教, イスラム教
- 国歌
- Forged from the Love of Liberty
- 国際電話番号
- +1-868
- インターネットTLD
- .tt
歴史
1962年にイギリスから独立し、1976年に共和制に移行した。
1498年にコロンブスが到達して以降スペイン領となり、18世紀末にはフランス系移民によるプランテーションが発展。1797年に英国がトリニダード島を、1802年にトバゴ島を獲得し、1888年に両島を統合した。奴隷制廃止後はインドからの契約労働者が大量に移住し、現在の民族構成を形成。1958年の西インド連邦参加を経て1962年8月31日に英連邦王国として独立し、1976年に共和制へ移行した。石油・天然ガス産業の急成長が経済をけん引する一方、都市部の治安悪化や所得格差が現代の課題である。
地理・気候
トリニダード島は北部・中央・南部に山地が走り、その間に低地と湿地が広がる起伏に富んだ地形。トバゴ島は中央をメインリッジが貫き周囲にサンゴ礁が点在する。
熱帯海洋性(サバナ気候寄り)
- 面積
- 北アメリカ(カリブ海) / 5130 km²
- 首都
- ポートオブスペイン
- 最大都市
- チャグアナス
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: 共和制(議院内閣制)
経済
通貨: トリニダード・トバゴ・ドル (TTD)
GDP(名目): 約301億 米ドル (2023)
GDP(PPP): 約485億 米ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: 英語
時間帯: AST
文化・習慣
民族集団
アフリカ系, インド系, 混血 (ドグラ), ヨーロッパ系, 中国系, シリア・レバノン系
平均寿命
約73.5歳
識字率
約99%
国民的スポーツ
クリケット, サッカー, 陸上競技, ネットボール, バスケットボール, ラグビー, 水泳