トンガの概要
南太平洋ポリネシアに浮かぶ170余の島から成る世界で唯一の現存するポリネシア王国。
基本情報
トンガ王国は、太平洋南西部に連なる火山・サンゴ礁の島々から構成され、長い航海史と独自の階級制度を持つ立憲君主国である。人口の大半は首都ヌクアロファのあるトンガタプ島に集中し、島内外に住むトンガ人コミュニティとの強い結び付きを背景に、海外送金と農漁業、観光が経済を支える。国民のほとんどがキリスト教徒で、日曜日は厳格に安息日として守られる。美しい海と手つかずの自然、クジラと泳げるアクティビティで知られ、ラグビーをはじめとするスポーツでも国際的に存在感を示す。
- 正式名称
- トンガ王国
- 通称
- トンガ
- 国コード(数字3桁)
- 776
- 国コード(英字3桁)
- TON
- 国コード(英字2桁)
- TO
- 推計人口
- 約10万5千人 (2023)
- 人口密度
- 約140人/km2
- 主要言語
- トンガ語, 英語
- 主要宗教
- キリスト教(メソジスト・末日聖徒・カトリック等)
- 国歌
- Ko e fasi ʻo e tuʻi ʻo e ʻOtu Tonga(神よトンガを守り給え)
- 国際電話番号
- +676
- インターネットTLD
- .to
歴史
19世紀に統一され、1900年に英保護国となったが主権を維持し続け、1970年に完全独立、2010年に議会主導の立憲君主制へ移行した。
ラピタ人の入植に始まるトンガの歴史は、11〜13世紀にトゥイ・トンガ帝国としてポリネシア一帯に影響力を拡大した時代に頂点を迎えた。19世紀半ば、タウファアハウ(ジョージ・トゥポウ1世)が列島を統一し、1875年に憲法を制定。1900年から1970年までイギリス保護国となったが、条約内で内政の独立を保持し、1970年6月に英連邦内の主権国家として独立した。21世紀初頭の民主化要求を経て、2010年に国王が多くの行政権を議会へ移譲し部分的絶対君主制は終焉。2022年のフンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ大噴火では国土が甚大な被害を受けたが、国内外の支援により復興が進められている。
地理・気候
海底火山列とサンゴ礁が縦に連なる細長い群島で、外洋に面した西側は火山島が多く、東側は環礁化した低島が広がる。
熱帯雨林気候(Af)
- 面積
- オセアニア / 747 km²
- 首都
- ヌクアロファ
- 最大都市
- ヌクアロファ
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: 立憲君主制(一院制議会と国王)
経済
通貨: パアンガ (TOP)
GDP(名目): 約5.9億 米ドル (2023)
GDP(PPP): 約7.9億 国際ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: トンガ語, 英語
時間帯: トンガ標準時
文化・習慣
民族集団
トンガ人, 欧州系・混血, フィジー系, その他ポリネシア系
平均寿命
約71.3歳
識字率
99%
国民的スポーツ
ラグビーユニオン, クリケット(キリケティ), サッカー, 重量挙げ, ボクシング, バレーボール