東ティモールの概要
インドネシア東端のティモール島東半分を中心とする21世紀最初の独立国。
基本情報
東ティモールは小スンダ列島に位置する島嶼国家で、首都ディリをはじめとする海岸部と急峻な山岳部から成る。長いポルトガル植民地支配とインドネシア占領を経て2002年に独立した。公用語はテトゥン語とポルトガル語で、文化や建築、料理にポルトガルの影響が色濃い。人口は約140万人と少なく、若年層が多いのが特徴。主な産業はティモール海の石油・ガスとコーヒー栽培で、観光はサンゴ礁やダイビング、固有の文化体験を求める旅行者に人気が高まりつつある。
- 正式名称
- 東ティモール民主共和国
- 通称
- 東ティモール
- 国コード(数字3桁)
- 626
- 国コード(英字3桁)
- TLS
- 国コード(英字2桁)
- TL
- 推計人口
- 140万人 (2023)
- 人口密度
- 約90
- 主要言語
- テトゥン語, ポルトガル語
- 主要宗教
- ローマ・カトリック
- 国歌
- Pátria
- 国際電話番号
- +670
- インターネットTLD
- .tl
歴史
ポルトガル植民地からインドネシア占領を経て2002年に独立。
16世紀にポルトガルが進出し植民地化、20世紀半ばまではサンダルウッドなどの資源輸出に依存した。1975年の独立宣言直後にインドネシアが軍事侵攻し27番目の州として併合、長い武力抵抗と国際的非難の末1999年国連監視下で住民投票が行われ、独立支持が圧倒的多数となった。国連暫定統治UNTAETを経て2002年5月20日に完全独立。以後は半大統領制民主主義を採用し、政権交代を重ねながら国家建設と経済多角化に取り組んでいる。
地理・気候
山脈が東西に連なり、南北に短い急流が海へ注ぐ起伏の激しい地形。北岸にはサンゴ礁、南岸には長い砂浜が発達する。
熱帯モンスーン気候(乾季と雨季が明瞭)
- 面積
- アジア / 14874 km²
- 首都
- ディリ
- 最大都市
- ディリ
- 海岸線の有無
- 有
- 隣接国
- インドネシア
政治
政治体制: 半大統領制共和制
経済
通貨: アメリカ合衆国ドル (USD)
GDP(名目): 22 億ドル (2023)
GDP(PPP): 72 億ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: テトゥン語, ポルトガル語
時間帯: ティモール・レステ時間 (TLT)
文化・習慣
民族集団
テトゥン系, マカッサイ系, バウカウ系, ムンナイ系, メラネシア系, 華人, インド系, ムラオ系
平均寿命
約70歳
識字率
68%
国民的スポーツ
サッカー, ティフラ(伝統格闘), バスケットボール, ボクシング, セパタクロー