トケラウの概要
南太平洋に浮かぶ3つの小さな環礁から成る、ニュージーランド王国の非自治地域。
基本情報
トケラウはサモアの北約500kmに位置するアタフ、ヌクノノ、ファカオフォの3環礁で構成される島嶼領域で、総陸地面積はわずか12km2ほど。海抜5mに満たない平坦なサンゴ礁の島々は伝統的なポリネシア文化を色濃く残し、住民の大半がココヤシ栽培と沿岸漁業で自給生活を営む。空港や深水港が無く、ニュージーランド政府所有のカタマラン船が生命線となっている。国別ドメイン“.tk”を世界へ貸与することで得る収入が大きく、ユニークなデジタル経済で知られる。
- 正式名称
- トケラウ
- 通称
- トケラウ
- 国コード(数字3桁)
- 772
- 国コード(英字3桁)
- TKL
- 国コード(英字2桁)
- TK
- 推計人口
- 約1,500人 (2023)
- 人口密度
- 約120人/km2
- 主要言語
- トケラウ語, 英語
- 主要宗教
- プロテスタント系キリスト教, ローマ・カトリック
- 国歌
- God Save the King / God Defend New Zealand(ニュージーランド王国国歌を共有)
- 国際電話番号
- +690
- インターネットTLD
- .tk
歴史
19世紀末にイギリス保護領となり、1925年にニュージーランドの管理下へ移管、1948年に同王国の属領として確定した。
先住ポリネシア人が1000年前後には定着。1765年に英探検船が最初に公式記録を残し、その後1889年に英保護領宣言。1916年にはギルバート・エリス諸島植民地に編入されるが、1925年の行政改革でニュージーランドへ移管された。第二次大戦後の1948年、ニュージーランド領トケラウ諸島として法制化。2006・2007年の住民投票では自由連合国化が否決され、現在もニュージーランド王国の一部として高い自治を享受している。島々は今も長老会議Taupulegaを中心に伝統的統治を維持している。
地理・気候
3つの環礁が広大なラグーンとサンゴ礁を囲む平坦な地形で、島の外縁はココヤシ林が覆い中央部は潟が占める。
熱帯海洋性気候
- 面積
- オセアニア / 12 km²
- 首都
- 特定の首都なし(各環礁に行政センター)
- 最大都市
- ファカオフォ村
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: 非自治領(ニュージーランド王国)、長老評議会による自治体制
経済
通貨: ニュージーランド・ドル (NZD)
GDP(名目): 10 百万米ドル (2019)
GDP(PPP): 10 百万米ドル (2019)
言語・時間帯
主要言語: トケラウ語, 英語
時間帯: TKT
文化・習慣
民族集団
トケラウ人(ポリネシア系), サモア系, 欧州系との混血
平均寿命
約73歳
識字率
99%
国民的スポーツ
クリケット(キア・クリケット), バレーボール, ラグビーリーグ, カヌー競漕, キリヒイ(伝統相撲)