タジキスタンの概要
中央アジア最南東に位置する内陸国。国土の九割以上が山岳で、パミール高原を有する。
基本情報
タジキスタンは旧ソビエト連邦から独立したペルシア語系国家で、古代シルクロードの要衝として数々の文明が交差してきた歴史をもつ。豊富な水資源と急峻な谷を利用した水力発電が経済の要で、アルミ精錬や綿花栽培、国外出稼ぎ労働者からの送金が主な歳入源となっている。首都ドゥシャンベは近代化が進む一方、地方には伝統的な村落文化が残り、どこか懐かしいオアシス都市の面影を留める。
- 正式名称
- タジキスタン共和国
- 通称
- タジキスタン
- 国コード(数字3桁)
- 762
- 国コード(英字3桁)
- TJK
- 国コード(英字2桁)
- TJ
- 推計人口
- 約1,000万人 (2023)
- 人口密度
- 約70人/km2
- 主要言語
- タジク語, ロシア語(共通語)
- 主要宗教
- イスラム教(スンニ派主体、イスマーイール派など少数)
- 国歌
- 祖国への賛歌(Surudi Milli)
- 国際電話番号
- +992
- インターネットTLD
- .tj
歴史
1991年ソ連崩壊に伴い独立。1992~1997年の内戦を経て和平が成立した。
古くはアケメネス朝やサーマーン朝などイラン系王朝の支配を受け、イスラム化の後はテュルク系勢力と交錯しながら独自のペルシア文化を継承した。19世紀後半ロシア帝国に併合、1929年にタジク・ソビエト社会主義共和国となり、1991年9月9日に共和国として独立。独立直後の権力闘争は内戦へ発展したが、国連などの仲介で1997年に全面停戦が成立。以後エモマリ・ラフモン大統領の長期政権下に入り、治安と経済の回復が進んでいる。
地理・気候
国土の大半をパミール・ファン・アライ山脈が占め、深い峡谷と高山湖が点在する。西部には綿作地帯の肥沃な平野が広がる。
大陸性乾燥気候と高山性気候が混在
- 面積
- アジア / 143100 km²
- 首都
- ドゥシャンベ
- 最大都市
- ドゥシャンベ
- 海岸線の有無
- 無
- 主要湖沼
- カラクル湖, イスクンダルクル湖, ヌレク貯水池
- 隣接国
- アフガニスタン, ウズベキスタン, キルギス, 中華人民共和国
政治
政治体制: 大統領制共和国
経済
通貨: タジキスタン・ソモニ (TJS)
GDP(名目): 114億 米ドル (2023)
GDP(PPP): 480億 米ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: タジク語, ロシア語(共通語)
時間帯: タジキスタン時間
文化・習慣
民族集団
タジク人, ウズベク人, キルギス人, ロシア人, パミール諸民族, タタール人
平均寿命
約71.4歳(2022)
識字率
99.7%
国民的スポーツ
サッカー, ブズカシ, フリースタイルレスリング, 柔道, バレーボール