チャドの概要
サハラ砂漠とサヘル、チャド湖を抱える中央アフリカの内陸国。多民族・多宗教国家である。
基本情報
国土の北半分を砂漠が占め、南部には肥沃なサバンナが広がる。石油開発が進む一方、農牧業が今なお主産業であり、200を超える民族・言語が共存する。内戦と政変を重ねながらも近年は観光資源として世界遺産エネディ山地やウニアンガ湖群、ザクーマ国立公園など雄大な自然が注目を集めつつある。
- 正式名称
- チャド共和国
- 通称
- チャド
- 国コード(数字3桁)
- 148
- 国コード(英字3桁)
- TCD
- 国コード(英字2桁)
- TD
- 推計人口
- 1800万人 (2023年推計)
- 人口密度
- 14
- 主要言語
- フランス語, アラビア語
- 主要宗教
- イスラム教, キリスト教, 伝統宗教
- 国歌
- La Tchadienne(ラ・チャディエンヌ)
- 国際電話番号
- +235
- インターネットTLD
- .td
歴史
9世紀のカネム王国に始まり、1960年にフランスから独立後もクーデターと内戦が続いた。
長い交易史を誇るカネム・ボルヌ帝国の地を1900年にフランスが征服し、1960年にチャド共和国として独立。民族・宗教対立による内戦は1970–80年代に激化し、1987年の『トヨタ戦争』で北部を回復。1990年デビ政権成立後も反政府勢力や周辺国紛争に翻弄され、2021年デビ大統領戦死を経て息子マハマト・デビ主導で移行政権が発足、2024年に民政復帰が宣言された。
地理・気候
北部はサハラ砂漠、中央はサヘルの乾燥草原、南部はシャリ川・ロゴーヌ川の流域に広がる湿潤サバンナ。北東部のエネディ山地と北西部のティベスティ山地には奇岩や火山高地がそびえる。
熱帯サバナ〜砂漠気候
- 面積
- アフリカ / 1284000 km²
- 首都
- ンジャメナ
- 最大都市
- ンジャメナ
- 海岸線の有無
- 無
- 主要湖沼
- チャド湖
- 隣接国
- リビア, スーダン, 中央アフリカ共和国, カメルーン, ナイジェリア, ニジェール
政治
政治体制: 共和制(大統領制)
経済
通貨: CFAフラン(中部アフリカ) (XAF)
GDP(名目): 133.5億 ドル (2023年)
GDP(PPP): 435億 ドル (2023年)
言語・時間帯
主要言語: フランス語, アラビア語
時間帯: 西アフリカ時間
文化・習慣
民族集団
サラ族, チャド・アラブ, トゥブ族, カネンブ族, ザガワ族, ハジャ族, フルベ族, ゴロン族
平均寿命
54歳
識字率
26%
国民的スポーツ
サッカー, レスリング(伝統格闘), 馬術競技, 陸上競技, 綱引き