TCIの概要
カリブ海西インド諸島に浮かぶ40余りの島からなるイギリス海外領土。世界屈指の透明度を誇る海と白砂のビーチで知られるリゾート地。
基本情報
タークス・カイコス諸島は、タークス諸島とカイコス諸島という二つの群島から構成され、バハマ列島の南東およそ40kmに位置する。面積は948km²と小さいが、世界有数のサンゴ礁が周囲を取り巻き、ダイビングやフィッシングの聖地として世界中の旅行者を魅了している。政治的には英王チャールズ3世を元首とするイギリスの海外領土で、内政は議院内閣制による自治政府が担う。経済の柱は高級リゾート観光とオフショア金融で、一人当たりGDPはカリブ海地域でも上位に入る。公用語は英語、通貨は米ドルを採用しているため、北米からの観光客が特に多い。年間を通じて温暖で、雨季でも短時間のスコールが中心である。
- 正式名称
- タークス・カイコス諸島
- 通称
- TCI
- 国コード(数字3桁)
- 796
- 国コード(英字3桁)
- TCA
- 国コード(英字2桁)
- TC
- 推計人口
- 5.5万人 (2020)
- 人口密度
- 59
- 主要言語
- 英語
- 主要宗教
- プロテスタント
- 国歌
- God Save the King
- 国際電話番号
- +1-649
- インターネットTLD
- .tc
歴史
塩の採掘と海賊の基地として知られた無人の島は、17世紀以降イギリス領となり、現在も英海外領土として自治を行う。
先住民ルカヤンが居住していたが、15世紀末のヨーロッパ人来航時には無人だったとされる。17世紀末にバミューダ諸島から移住した塩採掘者が定住し、イギリスの支配が確立した。19世紀にはバハマおよびジャマイカ行政区に編入されたが、1973年にバハマが独立した後は単独の直轄領となった。2009年には汚職問題で一時英国直轄統治が敷かれたが、2012年に自治が回復。現在は観光と金融サービスを主要産業とする安定した政治体制を維持している。
地理・気候
サンゴ礁が隆起してできた低平な石灰岩島とターコイズブルーのラグーンが連なる。内陸はまばらな低木林と塩湖が点在し、外周には世界第3位のバリアリーフが伸びる。
熱帯サバンナ型・海洋性
- 面積
- 北アメリカ / 948 km²
- 首都
- コックバーンタウン
- 最大都市
- プロビデンシアレス
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: 立憲君主制下の議院内閣制(イギリス海外領土)
経済
通貨: アメリカ合衆国ドル (USD)
GDP(名目): 1.06 10億米ドル (2019)
GDP(PPP): 0.94 10億米ドル (2019)
言語・時間帯
主要言語: 英語
時間帯: 東部標準時, 東部夏時間
文化・習慣
民族集団
アフリカ系, ムラート, ヨーロッパ系, ハイチ系移民, バハマ系移民
平均寿命
81
識字率
98
国民的スポーツ
サッカー, クリケット, セーリング, スポーツフィッシング, ビーチバレーボール