シリアの概要
西アジアの交通の要所にあり、古代文明の遺産と多様な文化を有する国。
基本情報
シリアは地中海東岸からユーフラテス川にかけて広がる国で、ダマスカスやアレッポなど世界最古級の都市を擁する。古代からヒッタイト、アッシリア、ローマ、イスラム帝国など数多の支配を受け、多様な宗教・民族が共存してきた。1946年に独立後はアラブ民族主義を掲げ、1970年代以降はアサド政権の下で強い大統領制が続く。2011年の反政府運動を契機とした内戦は長期化し、社会・経済・インフラに甚大な被害を与えたが、豊かな考古遺跡や独自の食文化は今も人々を魅了している。
- 正式名称
- シリア・アラブ共和国
- 通称
- シリア
- 国コード(数字3桁)
- 760
- 国コード(英字3桁)
- SYR
- 国コード(英字2桁)
- SY
- 推計人口
- 2,300万人 (2023)
- 人口密度
- 約118人/km²
- 主要言語
- アラビア語
- 主要宗教
- イスラム教(スンナ派多数)
- 国歌
- Homat el-Diyar(祖国の守護者)
- 国際電話番号
- +963
- インターネットTLD
- .sy
歴史
古代オリエントの要衝として栄え、1946年にフランス委任統治から独立した。
旧石器時代の遺跡が点在し、古代にはアラム、アッシリア、さらにローマやビザンツの支配を受けた。661年にウマイヤ朝がダマスカスを首都としイスラム文化の中心地となるが、16世紀からはオスマン帝国の一州となる。第一次大戦後はフランス委任統治領を経て1946年に完全独立。1950–60年代の政情不安を経て1970年ハーフィズ・アル=アサドが実権を握り、2000年に息子バッシャールが継承。2011年に全国的な反政府デモが内戦へと発展し、現在も一部地域で不安定さが残る。
地理・気候
西部は地中海沿岸平野とカラザ山地、内陸は乾燥高原とシリア砂漠が広がり、北東部をユーフラテス川が貫く。
地中海性気候からステップ・砂漠気候まで
- 面積
- アジア / 185180 km²
- 首都
- ダマスカス
- 最大都市
- アレッポ
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- アサド湖
- 隣接国
- トルコ, イラク, ヨルダン, イスラエル, レバノン
政治
政治体制: 共和制(大統領制)
経済
通貨: シリア・ポンド (SYP)
GDP(名目): 11.0 10億米ドル (2023)
GDP(PPP): 60.0 10億国際ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: アラビア語
時間帯: 東ヨーロッパ時間
文化・習慣
民族集団
アラブ人, クルド人, アルメニア人, アッシリア人, トルクメン人, チェルケス人
平均寿命
72.6年
識字率
80%前後
国民的スポーツ
サッカー, バスケットボール, レスリング, テコンドー