スリナムの概要
南米北東部に位置する熱帯雨林の国で、公用語にオランダ語を用いる唯一の南米独立国家。
基本情報
国土の約9割を緑豊かな熱帯雨林が占め、中央部の自然保護区は世界遺産にも登録されている。 多民族社会で、インド系、アフリカ系マルーン、クレオール、ジャワ系などが混在し独自の文化を育む。 経済はボーキサイトや金など鉱業への依存度が高いが、近年は観光と油田開発にも注目が集まる。 首都パラマリボはオランダ植民地時代の木造建築が並び、歴史地区としてユネスコの世界文化遺産に登録。 カリブ海と大西洋に面する沿岸部に人口が集中し、内陸は未開のジャングルが広がる。
- 正式名称
- スリナム共和国
- 通称
- スリナム
- 国コード(数字3桁)
- 740
- 国コード(英字3桁)
- SUR
- 国コード(英字2桁)
- SR
- 推計人口
- 62万人 (2023)
- 人口密度
- 約4人/km²
- 主要言語
- オランダ語
- 主要宗教
- キリスト教, ヒンドゥー教, イスラム教
- 国歌
- God zij met ons Suriname(オランダ語)/Opo kondreman(スラナン語)
- 国際電話番号
- +597
- インターネットTLD
- .sr
歴史
旧オランダ領ギアナとして植民地化され、1975年に独立後もクーデターを経て民主化を進めてきた。
17世紀にオランダと英国が領有権を争い、1667年のブレダ条約でオランダ領ギアナとして確定。 プランテーション経営とアフリカ奴隷労働が主産業となり、奴隷制廃止後はインドやジャワなどから契約労働者を導入。 1954年に自治権を獲得し、1975年11月25日にオランダから完全独立。 1980年の軍事クーデター以降、軍政と文民政が交錯したが1987年憲法制定で民政復帰。 1990年代以降は鉱物資源とエコツーリズムを軸に経済多角化を模索し、2000年には中央部の自然保護区が世界遺産に登録された。
地理・気候
北部は沖積低地と湿地、中央から南部はギアナ高地と熱帯雨林が広がり、花崗岩インゼルベルクが点在する。
熱帯雨林気候
- 面積
- 南アメリカ / 163820 km²
- 首都
- パラマリボ
- 最大都市
- パラマリボ
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- ブロコポンド湖(人工湖)
- 隣接国
- ガイアナ, ブラジル, フランス領ギアナ
政治
政治体制: 共和制(大統領制)
経済
通貨: スリナム・ドル (SRD)
GDP(名目): 35億 米ドル (2023)
GDP(PPP): 105億 国際ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: オランダ語
時間帯: スリナム時間
文化・習慣
民族集団
インド系, マルーン系アフリカ人, クレオール系, ジャワ系, 混血, 中国系, 先住民アメリンディアン, レバノン系, 欧州系(主にオランダ系)
平均寿命
72.7歳
識字率
96%
国民的スポーツ
サッカー, クリケット, バスケットボール, 水泳, 総合格闘技, バレーボール