ソマリアの概要
アフリカの角に位置しインド洋とアデン湾に面する連邦共和国。長期内戦を経て再建途上にある。
基本情報
ソマリアはアフリカ東端に突き出した半島部に広がり、世界最長級のラクダ飼育頭数を誇る遊牧文化と豊かな海洋資源を併せ持つ。1991年の政権崩壊後は軍閥・イスラーム武装勢力・自称独立地域が錯綜し、国土の統治は困難を極めてきた。2012年に連邦政府が発足し、国際社会と協調しながらガバナンスの回復と経済再生、テロ組織アル・シャバブ掃討、インフラ再建に取り組んでいる。海上交通の要衝であり、周辺国やトルコ・湾岸諸国・中国などの支援の下で港湾開発が進む一方、治安は依然流動的で注意が必要である。
- 正式名称
- ソマリア連邦共和国
- 通称
- ソマリア
- 国コード(数字3桁)
- 706
- 国コード(英字3桁)
- SOM
- 国コード(英字2桁)
- SO
- 推計人口
- 約1,710万人 (2023)
- 人口密度
- 約28人/km²
- 主要言語
- ソマリ語, アラビア語
- 主要宗教
- イスラム教(スンニ派が多数)
- 国歌
- Qolobaa Calankeed
- 国際電話番号
- +252
- インターネットTLD
- .so
歴史
1960年に英領・伊領ソマリランドが統合して独立。1991年の独裁政権崩壊後は無政府状態となり、2012年に連邦政府が再建された。
独立直後は議会制を採用したが、1969年にモハメド・シアド・バーレ少将がクーデターで政権を掌握、社会主義路線を採る。1977年のオガデン戦争敗北後は国内不満が高まり軍閥が乱立、1991年に政権崩壊。国連・米軍の介入も実らず無政府状態が続いた。2000年代にイスラム法廷会議、後にアル・シャバブが台頭。2004年暫定連邦政府、2012年正式連邦政府が発足し、アフリカ連合部隊と共に主要都市を奪還した。北西部のソマリランドは事実上の独立状態を維持している。
地理・気候
北部はカルシ山脈が東西に走り海岸に狭いガーブン平野、中央~南部は卓状台地と半乾燥の草原が広がり、ジュバ川・シェベリ川流域に肥沃な農耕地が点在する。
半乾燥・砂漠気候(海岸部は高温多湿)
- 面積
- アフリカ / 637657 km²
- 首都
- モガディシュ
- 最大都市
- モガディシュ
- 海岸線の有無
- 有
- 隣接国
- ジブチ, エチオピア, ケニア
政治
政治体制: 連邦共和制(議院内閣制・移行期)
経済
通貨: ソマリア・シリング (SOS)
GDP(名目): 103 億米ドル (2023)
GDP(PPP): 269 億米ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: ソマリ語, アラビア語
時間帯: 東アフリカ時間
文化・習慣
民族集団
ソマリ人, バントゥー系住民, アラブ系商人子孫, イッサ族, 少数の南アジア系
平均寿命
約56歳
識字率
約38%
国民的スポーツ
サッカー, 陸上競技, ラクダ競走, バスケットボール, 伝統レスリング