サンマリノの概要
イタリア半島の中部にある世界で 5 番目に小さな内陸国で、現存する最古の共和国とされる。
基本情報
国土は総面積 61.2km²、標高 749m のティターノ山を中心に広がる山岳国家。イタリアに完全に囲まれており、イタリア語を公用語としながらも独自の議会と二人の共同国家元首(執政)を持つ共和制国家である。主要産業は観光、金融、陶磁器などの軽工業。ユーロを通貨として採用し、独自デザインのユーロコインや切手はコレクターに人気が高い。世界遺産「サンマリノの歴史地区とティターノ山」に代表される中世の街並みと税金の低さが年間数百万人の観光客を惹き付けている。
- 正式名称
- サンマリノ共和国
- 通称
- サンマリノ
- 国コード(数字3桁)
- 674
- 国コード(英字3桁)
- SMR
- 国コード(英字2桁)
- SM
- 推計人口
- 3.4万人 (2023)
- 人口密度
- 約550人/km²
- 主要言語
- イタリア語
- 主要宗教
- ローマ・カトリック
- 国歌
- Inno Nazionale della Repubblica (アンティーコ・インノ・パトリオ)
- 国際電話番号
- +378
- インターネットTLD
- .sm
歴史
301 年に聖マリヌスがティターノ山に築いた共同体を起源とし、1631 年にローマ教皇に独立を承認された。以来戦禍をほぼ免れ独立を維持。
建国伝説によれば石工マリヌスがローマ皇帝ディオクレティアヌスの迫害を逃れて 301 年に共同体を創設。中世には都市国家間抗争を切り抜け、1463 年に現在の領域を獲得。1631 年教皇ウルバヌス 8 世の独立承認で国際的に認知された。イタリア統一運動ではジュゼッペ・ガリバルディを匿い友好を深め、1862 年にはイタリア王国と関税同盟を締結。第二次世界大戦でも武装中立を宣言し最小限の被害で乗り切った。1992 年に国連加盟。長い共和政伝統と中立外交で現在に至る。
地理・気候
ティターノ山を中心に起伏が激しい石灰岩の丘陵地が連なり、北側は穏やかな農地、南側は断崖と森が混在する。
地中海性気候 (Csa/Csb)
- 面積
- ヨーロッパ / 61.2 km²
- 首都
- サンマリノ市
- 最大都市
- セラヴァッレ
- 海岸線の有無
- 無
- 隣接国
- イタリア
政治
政治体制: 二元首制の議院内閣制共和国家
経済
通貨: ユーロ (EUR)
GDP(名目): 23.1 億米ドル (2023)
GDP(PPP): 18.7 億国際ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: イタリア語
時間帯: 中央ヨーロッパ時間 (CET), 中央ヨーロッパ夏時間 (CEST)
文化・習慣
民族集団
サンマリノ人, イタリア人, その他欧州系, ラテンアメリカ系, フィリピン系
平均寿命
83.5 歳
識字率
99%
国民的スポーツ
サッカー, 野球, 石弓競技, モータースポーツ, 自転車ロードレース