シエラレオネの概要
シエラレオネは大西洋に面した西アフリカの小国で、豊かな自然と多様な民族文化を持つダイヤモンド産出国。
基本情報
首都フリータウンは解放奴隷が築いた歴史を持ち、今もクレオール文化が色濃く残る港町である。国土は円形に近く、沿岸の白砂ビーチから内陸の熱帯雨林、サバナ高原、そして標高1,948mのビントゥマニ山まで多彩な景観に富む。主要輸出品はダイヤモンドやルチルなどの鉱産物だが、カカオや魚介類も重要な産品。英語を公用語としながら、日常会話ではクリオ語や各部族語が広く使われる。宗教面ではイスラム教徒とキリスト教徒が平和的に共存しており、宗教間協調は国の誇りとされる。
- 正式名称
- シエラレオネ共和国
- 通称
- シエラレオネ
- 国コード(数字3桁)
- 694
- 国コード(英字3桁)
- SLE
- 国コード(英字2桁)
- SL
- 推計人口
- 約900万人 (2023)
- 人口密度
- 約125人/km2
- 主要言語
- 英語, クリオ語, テムネ語, メンデ語
- 主要宗教
- イスラム教, キリスト教, 伝統宗教
- 国歌
- High We Exalt Thee, Realm of the Free
- 国際電話番号
- +232
- インターネットTLD
- .sl
歴史
奴隷貿易の拠点からイギリス植民地を経て1961年に独立。1990年代には内戦を経験したが、2002年に和平が成立した。
15世紀にポルトガル人が「ライオンの山(Serra Leão)」と名付けたこの地域は、18世紀末に英国の奴隷解放運動の結果、解放奴隷の入植地フリータウンが建設された。1808年に英直轄植民地となり、19世紀後半には内陸部を保護領として編入。1961年4月27日に英連邦王国として独立し、1971年に共和制へ移行した。1991年に勃発した内戦はダイヤモンド利権を巡って激化し、国際社会の介入とUNAMSILの派遣を経て2002年に終結。以降は複数政党制選挙による民主化が進み、インフラ再建と鉱業開発、観光振興が課題となっている。
地理・気候
海岸のマングローブ湿地、半島の丘陵と白砂浜、内陸のサバナ高原、東部の山岳熱帯雨林がモザイク状に広がる。
熱帯モンスーン気候
- 面積
- アフリカ / 71740 km²
- 首都
- フリータウン
- 最大都市
- フリータウン
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- ソンフォン湖
- 隣接国
- ギニア, リベリア
政治
政治体制: 大統領制共和制
経済
通貨: レオン(新レオン) (SLE)
GDP(名目): 4.2 10億USドル (2023)
GDP(PPP): 14.6 10億USドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: 英語, クリオ語, テムネ語, メンデ語
時間帯: グリニッジ標準時
文化・習慣
民族集団
テムネ族, メンデ族, リンバ族, クル族, マリンケ/マンディンカ族, ロコ族, クリオ(クレオール), フラ族
平均寿命
約60歳(2022 WHO推計)
識字率
43.2%
国民的スポーツ
サッカー, バスケットボール, クリケット, 陸上競技, ボクシング, フロアボール