スヴァールバル・ヤンマイエンの概要
北極圏に浮かぶノルウェー領の島嶼地域で、極夜と白夜が体験できる大自然の宝庫。
基本情報
スヴァールバル諸島は本土から北へ約1,000km、北緯74〜81度に広がる大小の島々から成り、ロンギェールビーンを中心にわずかな定住人口が暮らす。石炭採掘や研究基地、観光が主産業で、氷河とフィヨルドが織り成す荒涼としたツンドラ景観が特徴的である。一方、ヤンマイエン島は北極圏と北大西洋の境界に位置する孤島で、活火山ベーレンベルグを擁し、軍と気象台要員のみが駐在する。両地域とも高い自然保護意識のもとで管理されており、ホッキョクグマやセイウチ、希少な海鳥など極域特有の生態系が維持されている。
- 正式名称
- ノルウェー領スヴァールバル諸島およびヤンマイエン島
- 通称
- スヴァールバル・ヤンマイエン
- 国コード(数字3桁)
- 744
- 国コード(英字3桁)
- SJM
- 国コード(英字2桁)
- SJ
- 推計人口
- 約2,650人 (2023)
- 人口密度
- 約0.04人/km²
- 主要言語
- ノルウェー語, ロシア語, 英語
- 主要宗教
- キリスト教(ルーテル派)
- 国歌
- Ja, vi elsker dette landet(我らこの国を愛す)
- 国際電話番号
- +47
- インターネットTLD
- .sj(未使用)
歴史
条約と国際管理の歴史をもつ極地領土
1596年にオランダ人ウィレム・バレンツがスピッツベルゲン(スヴァールバル諸島)を「発見」したとされ、その後捕鯨・探検の拠点として利用された。1900年代初頭に石炭資源が注目され各国企業が鉱山を開発。1920年のスヴァールバル条約でノルウェー主権の下、締約国に平等な商業利用権が認められ、1925年に正式にノルウェーへ編入された。ヤンマイエン島は1614年の発見後、漁業基地や気象観測所として利用され、1929年にノルウェーが主権を宣言し1930年施行。冷戦期にはソ連(現ロシア)がバレンツブルクやピラミデンで採炭活動を行い、現在もロシア人コミュニティが残る。近年は研究と観光が主要産業となり、1998年にスヴァールバル環境法で大部分が保護地域とされた。
地理・気候
島域の60%以上が氷河と雪原で覆われ、フィヨルドが深く切れ込むツンドラ高地と、ヤンマイエンの火山性地形が対照的
亜寒帯ツンドラ(極地海洋性)
- 面積
- ヨーロッパ(北極圏) / 61399 km²
- 首都
- ロンギェールビーン(行政中心)
- 最大都市
- ロンギェールビーン
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: ノルウェー王国の直轄領(スヴァールバル総督とヤンマイエン州県知事が管轄)
経済
通貨: ノルウェー・クローネ (NOK)
GDP(名目):
GDP(PPP):
言語・時間帯
主要言語: ノルウェー語, ロシア語, 英語
時間帯: 中央ヨーロッパ時間 (CET), 中央ヨーロッパ夏時間 (CEST)
文化・習慣
民族集団
ノルウェー人, ロシア人, ウクライナ人, スウェーデン人, ドイツ人, タイ人
平均寿命
約83歳(ノルウェー本土基準)
識字率
99%
国民的スポーツ
クロスカントリースキー, 犬ぞり, スノーモービル, ハイキング, トレイルランニング