スーダンの概要
紅海に面し、ナイル川が貫く北東アフリカ有数の大国。
基本情報
アフリカで3番目に広い国土を持ち、北はヌビア砂漠、南西はサヘルの草原、東は紅海沿岸と多様な景観を有する。古代クシュ・メロエ王国の遺構からイスラム王朝、英埃共同統治期を経て独立した歴史は長く、現在もピラミッドや神殿が点在する。産油国である一方、度重なる内戦と政変、2023年から続く軍とRSFの武力衝突で政治は流動的だが、考古遺産と手つかずの自然は大きな観光資源である。
- 正式名称
- スーダン共和国
- 通称
- スーダン
- 国コード(数字3桁)
- 729
- 国コード(英字3桁)
- SDN
- 国コード(英字2桁)
- SD
- 推計人口
- 4,700万人 (2023)
- 人口密度
- 約25人/km2
- 主要言語
- アラビア語, 英語
- 主要宗教
- イスラム教
- 国歌
- النشيد الوطني السوداني(我らのスーダン)
- 国際電話番号
- +249
- インターネットTLD
- .sd
歴史
クシュ王国に始まる古代文明の地で、1956年に独立。南北内戦やダルフール紛争などを経て2011年に南スーダンが分離した。
紀元前からナイル渓谷でクシュ・メロエ文明が栄え、中世以降はイスラム諸王国の支配下に入った。19世紀はムハンマド・アリー朝と英国が争い、1899年から英埃共同統治下で“英埃領スーダン”となる。1956年独立後も民族・宗教対立が続き、1989年にイスラム政権を樹立したバシール大統領が長期統治。2003年ダルフール、2011年南スーダン独立、2019年の民衆蜂起で政権崩壊。2023年以降は国軍と即応支援部隊(RSF)が衝突し、不安定な暫定統治が続く。
地理・気候
北部は岩石砂漠と砂丘が広がり、中央はナイル流域の沖積平野、南西はサヘルの低木サバナ、高原部に孤立山塊が点在する多彩な地形。
砂漠気候からサバナ気候へ連続する熱帯乾燥帯
- 面積
- アフリカ / 1886068 km²
- 首都
- ハルツーム
- 最大都市
- ハルツーム
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- ヌビア湖(ナセル湖南部)
- 隣接国
- エジプト, リビア, チャド, 中央アフリカ共和国, 南スーダン, エチオピア, エリトリア
政治
政治体制: 暫定軍民協調政権下の共和制
経済
通貨: スーダン・ポンド (SDG)
GDP(名目): 343 億米ドル (2022)
GDP(PPP): 1870 億米ドル (2022)
言語・時間帯
主要言語: アラビア語, 英語
時間帯: 中央アフリカ時間
文化・習慣
民族集団
アラブ系スーダン人, ヌビア人, ベジャ人, フール人, ザガワ族, ヌバ諸族, バガラ系遊牧民, その他少数民族
平均寿命
約65歳
国民的スポーツ
サッカー, レスリング, バスケットボール, ラクダレース, 陸上競技, ヌバ伝統格闘技