サウジアラビアの概要
原油埋蔵量世界有数を誇り、メッカとマディーナの二大聖地を抱えるイスラム王国。
基本情報
サウジアラビアはアラビア半島の大部分を占め、紅海とペルシア湾に面する沿岸国である。 世界第2位の原油埋蔵量と巨大な生産能力を背景にOPECの中心的役割を担い、 G20 唯一のアラブ成員として国際経済・エネルギー安全保障に大きな影響力を持つ。 政体はワッハーブ主義を基盤とした絶対君主制で、王家サウード家が国家運営を主導。 近年は“Vision 2030”の旗印のもと、観光・ハイテク・再生可能エネルギーなど脱石油型経済への転換を図る。 イスラム教徒巡礼(ハッジ・ウムラ)以外の観光客にも門戸を開き始め、 超未来型都市「NEOM」をはじめ大型メガプロジェクトが各地で進行中である。
- 正式名称
- サウジアラビア王国
- 通称
- サウジアラビア
- 国コード(数字3桁)
- 682
- 国コード(英字3桁)
- SAU
- 国コード(英字2桁)
- SA
- 推計人口
- 約3,600万人 (2023)
- 人口密度
- 約17人/km²
- 主要言語
- アラビア語
- 主要宗教
- イスラム教(スンナ派が多数)
- 国歌
- Aash Al Maleek(国王を讃えよ)
- 国際電話番号
- +966
- インターネットTLD
- .sa
歴史
1744年の第一次サウード王国誕生から興亡を経て1932年に現在の王国が成立した。
中央アラビアのナジュド地方でサウード家と宗教指導者イブン・アブドゥルワッハーブが手を結び ワッハーブ運動を興したのが近代王国の原点である。第一次・第二次サウード王国は オスマン帝国やエジプト軍との抗争で滅亡と復活を繰り返したが、 1902年にアブドゥルアズィーズ(イブン・サウード)がリヤドを奪還すると版図を拡大し、 1932年9月23日にヒジャーズとナジュドを統一してサウジアラビア王国を建国。 1938年の油田発見と戦後の石油ブームで経済的大国へ成長した。 1973年のオイルショック、1990年の湾岸戦争、2016年のビジョン2030発表など、 石油と地政学が国の進路を左右してきた。
地理・気候
国土の大半が砂漠と礫原。西部を北-南にヒジャーズ・アスィール山脈が走り、紅海沿岸はサンゴ礁が発達。
亜熱帯乾燥帯(砂漠気候・BWh)
- 面積
- アジア / 2149690 km²
- 首都
- リヤド
- 最大都市
- リヤド
- 海岸線の有無
- 有
- 隣接国
- ヨルダン, イラク, クウェート, カタール, アラブ首長国連邦, オマーン, イエメン
政治
政治体制: 絶対君主制(イスラム法に基づく君主制)
経済
通貨: サウジアラビア・リヤル (SAR)
GDP(名目): 約1.11 兆米ドル (2023)
GDP(PPP): 約2.04 兆米ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: アラビア語
時間帯: アラビア標準時
文化・習慣
民族集団
アラブ系サウジ, ハサウィー(東部シーア派系), アスィール系山岳部族, ナジュド系部族, 紅海沿岸ヒジャーズ系, アジア系移民, アフリカ系サウジ
平均寿命
約75歳
識字率
97%
国民的スポーツ
サッカー, ラクダレース, 乗馬(持久走), 鷹狩り, クリケット, バスケットボール, 陸上競技