レユニオン島の概要
レユニオンはマダガスカル島東方に浮かぶ火山島で、フランスの海外県・海外地域圏としてEUにも属する。
基本情報
ピトン・デ・ネージュや活火山ピトン・ドゥ・ラ・フルネーズを擁する険しい地形と、亜熱帯から高山帯まで変化に富む自然が魅力。サトウキビ・バニラ・ブルボンコーヒーなどの農産物と、山・海を活用した観光業が経済を支える。文化はフランス、アフリカ、インド、中国など多彩なルーツが混ざり合うクレオール色が濃く、食や祭りも多文化的である。EU通貨ユーロを使用し、インフラは本土水準だが失業率の高さが課題となっている。
- 正式名称
- レユニオン海外県・海外地域圏(フランス共和国)
- 通称
- レユニオン島
- 国コード(数字3桁)
- 638
- 国コード(英字3桁)
- REU
- 国コード(英字2桁)
- RE
- 推計人口
- 約87万人 (2024)
- 人口密度
- 約340人/km²
- 主要言語
- フランス語, レユニオン・クレオール語
- 主要宗教
- キリスト教(カトリック), ヒンドゥー教, イスラム教
- 国歌
- La Marseillaise(ラ・マルセイエーズ)
- 国際電話番号
- +262
- インターネットTLD
- .re
歴史
17世紀にフランスが植民を開始して以来、サトウキビと奴隷貿易で栄え、1946年に海外県となった。
1500年代にポルトガル人が到達した後、1640年代にフランスが領有を宣言。ブルボン島など幾度か改称を経て、革命後にレユニオンの名が定着した。サトウキビ経済を支えるためアフリカ・インドから奴隷と年季労働者が導入され、クレオール社会が形成された。1848年の奴隷制廃止、1869年のスエズ運河開通による交易路変化、第二次世界大戦後の海外県化などの節目を経て、現在はフランスの一地方としてEU法が適用されている。
地理・気候
島の中央部に最高峰とその周囲を取り巻く三大圏谷があり、南東には活火山から続く溶岩台地が海へ流れ込む。西側は白砂とサンゴ礁の穏やかな海岸、東側は断崖と滝が連なる緑豊かな風景が広がる。
熱帯湿潤だが標高により山岳亜熱帯・温帯まで多様
- 面積
- アフリカ / 2512 km²
- 首都
- サン=ドニ
- 最大都市
- サン=ドニ
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: フランス第五共和制下の海外県・海外地域圏としての地方自治体
経済
通貨: ユーロ (EUR)
GDP(名目): 約230億 米ドル (2019)
GDP(PPP): 約210億 国際ドル (2019)
言語・時間帯
主要言語: フランス語, レユニオン・クレオール語
時間帯: レユニオン時間
文化・習慣
民族集団
クレオール, インド系, マダガスカル系, フランス系白人, 中国系
平均寿命
約79歳
識字率
約95%
国民的スポーツ
サッカー, ラグビー, トレイルランニング, バレーボール, セーリング, カヌーカヤック