ポルトガルの概要
イベリア半島西端に位置し、大航海時代を牽引した海洋国家。
基本情報
ポルトガルはイベリア半島の西側と大西洋上のアゾレス諸島・マデイラ諸島から成る共和制国家。緑と赤の国旗は希望と革命を象徴し、国章は航海の歴史を表す。EU・NATO・CPLPのメンバーで、近代以降は自動車部品やIT、観光を軸に経済を多角化。首都リスボンは七つの丘とタイル装飾の街並みが美しく、ポルトガル語は世界9か国で公用語となっている。温暖な地中海性気候、豊富な魚介、コルクやワインなどの特産で知られる。
- 正式名称
- ポルトガル共和国
- 通称
- ポルトガル
- 国コード(数字3桁)
- 620
- 国コード(英字3桁)
- PRT
- 国コード(英字2桁)
- PT
- 推計人口
- 1040万人 (2023)
- 人口密度
- 114
- 主要言語
- ポルトガル語
- 主要宗教
- カトリック
- 国歌
- A Portuguesa
- 国際電話番号
- +351
- インターネットTLD
- .pt
歴史
1143年に王国が成立し、15~16世紀の大航海時代に世界初の海洋帝国を築いた。1974年カーネーション革命で長期独裁が終焉し、民主化とEU加盟を果たした。
アフォンソ1世が建国後、レコンキスタを完了。エンリケ航海王子の後押しでアフリカ・インド航路を開拓し、ヴァスコ・ダ・ガマがインドへ到達。16世紀にはブラジル・アフリカ・アジアに植民地帝国を広げたが、1580年スペインとの同君連合で一時独立喪失。1640年に復位後も植民地維持に苦戦し、20世紀半ばの植民地戦争が経済を圧迫。1974年将校団による無血革命でエスタド・ノヴォ体制が崩壊し、アフリカ植民地を相次いで独立承認。1986年EC加盟、1999年マカオ返還で帝国の幕を閉じ、現在は観光・再生可能エネルギー・ITを柱に発展を続けている。
地理・気候
大西洋に面した長い海岸線と穏やかな丘陵、中央を横切るテージョ川、北の山岳エストレーラ山脈、火山島のアゾレス・マデイラが対照的な景観をつくる
温暖な地中海性気候(海洋性の影響が強い)
- 面積
- ヨーロッパ / 92212 km²
- 首都
- リスボン
- 最大都市
- リスボン
- 海岸線の有無
- 有
- 隣接国
- スペイン
政治
政治体制: 半大統領制共和制
経済
通貨: ユーロ (EUR)
GDP(名目): 2670 億米ドル (2023)
GDP(PPP): 4530 億国際ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: ポルトガル語
時間帯: 西ヨーロッパ時間, アゾレス時間
文化・習慣
民族集団
ポルトガル人, ブラジル系, アフリカ系(アンゴラ・モザンビーク), ケープベルデ系, ロマニ系, マデイラ系, アゾレス系, ユダヤ系, その他欧州系
平均寿命
81.1歳
識字率
95.5%
国民的スポーツ
サッカー, フットサル, ローラーホッケー, サーフィン, 自転車ロードレース, 陸上競技, カヌースプリント, ラグビー, 卓球