プエルトリコの概要
カリブ海北東部に位置するアメリカ合衆国の自治的未編入領域。豊かな自然とスペイン系文化が融合する島国的地域。
基本情報
プエルトリコは大アンティル諸島最東端にある面積約9,100km2の島を中心に複数の小島から成り、アメリカ合衆国のコモンウェルスとして高度な自治を有する。公用語はスペイン語と英語だが、日常生活ではスペイン語が優勢で、音楽・食・祭りなどラテン文化色が濃い。ラム酒と医薬品製造、サービス業、とりわけ観光が経済を支え、年間数百万人の旅行者が訪れる。熱帯海洋性気候の下、エル・ユンケ熱帯雨林や世界有数の生物発光湾など多彩な自然景観が特徴である。
- 正式名称
- プエルトリコ自治連邦区
- 通称
- プエルトリコ
- 国コード(数字3桁)
- 630
- 国コード(英字3桁)
- PRI
- 国コード(英字2桁)
- PR
- 推計人口
- 約320万人 (2023)
- 人口密度
- 約352人/km2
- 主要言語
- スペイン語, 英語
- 主要宗教
- キリスト教(カトリック、プロテスタント)
- 国歌
- La Borinqueña(ラ・ボリンケーニャ)
- 国際電話番号
- +1-787 / +1-939
- インターネットTLD
- .pr
歴史
1493年のコロン到達以降スペイン植民地となり、1898年の米西戦争で米国領へ。1952年に内政自治を獲得し現在に至る。
先住民タイノの「ボリンケン」と呼ばれた島は1493年のコロン二度目の航海でヨーロッパ世界に現れた。16世紀から19世紀末までスペイン支配が続き要塞都市サンフアンが築かれた。1898年米西戦争の結果パリ条約でアメリカへ割譲され、1900年フォラカー法により文民政府が設置。1917年には島民に米国市民権が付与された。20世紀半ば、自治拡大運動の末1952年コモンウェルス憲法が施行。独立・現状維持・州昇格を巡る議論は継続しつつ、ハリケーン・マリア(2017)や財政危機を経て再生に取り組んでいる。
地理・気候
中央山脈とカルスト台地が島を走り、沿岸はサンゴ礁と白砂ビーチが広がる。北は多雨の熱帯雨林、南は乾燥したサバナが特徴。
熱帯海洋性気候
- 面積
- 北アメリカ(カリブ海) / 9104 km²
- 首都
- サンフアン
- 最大都市
- サンフアン
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: アメリカ合衆国の自治的未編入領域(コモンウェルス型共和制)
経済
通貨: アメリカ合衆国ドル (USD)
GDP(名目): 704億 米ドル (2022)
GDP(PPP): 1,695億 国際ドル (2022)
言語・時間帯
主要言語: スペイン語, 英語
時間帯: アトランティック標準時 (AST)
文化・習慣
民族集団
ヨーロッパ系ヒスパニック, アフリカ系, 混血(メスティーソ), タイノ系先住民系統, アジア系, その他
平均寿命
79.5年
識字率
94%
国民的スポーツ
野球, バスケットボール, ボクシング, バレーボール, 陸上競技