ペルーの概要
アンデスとアマゾンを抱え、古代インカ文明の中心地として知られる多民族国家。
基本情報
ペルーは太平洋岸の乾燥地帯、世界屈指の高峰を擁するアンデス山脈、そしてアマゾン熱帯雨林という三つの大きく異なる自然環境を有する。インカ帝国の遺産をはじめとする数多くの考古学遺跡と豊かな生物多様性が特徴で、近年は鉱業・農産物輸出を中心に経済成長を続けつつ、観光立国としての地位を高めている。
- 正式名称
- ペルー共和国
- 通称
- ペルー
- 国コード(数字3桁)
- 604
- 国コード(英字3桁)
- PER
- 国コード(英字2桁)
- PE
- 推計人口
- 約3,400万人 (2023)
- 人口密度
- 約26人/km²
- 主要言語
- スペイン語, ケチュア語, アイマラ語
- 主要宗教
- カトリック, プロテスタント, 伝統信仰
- 国歌
- Himno Nacional del Perú(ペルー国歌)
- 国際電話番号
- +51
- インターネットTLD
- .pe
歴史
古代文明―スペイン植民地―独立共和国を経て、現在は立憲大統領制を採用。
先コロンブス期にチャビン・モチェ・ナスカなどの文化が興隆し、15世紀にはインカ帝国が南米一帯を支配した。1532年のスペイン征服以降はペルー副王領として大陸支配の中心となり、金銀採掘とミタ制が先住民社会に大きな影響を与えた。1821年に独立を宣言し、ボリバルらの軍事支援で副王軍を破って共和国を樹立。19世紀末の太平洋戦争、20世紀の軍政と政治混乱を経て、1990年代にはフジモリ政権が経済改革とゲリラ鎮圧を実施した。21世紀に入っても汚職と政権交代が続くものの、民主憲政と市場経済体制の下で発展を模索している。
地理・気候
太平洋岸の乾燥砂漠地帯コスタ、万年雪を戴くアンデス山脈シエラ、世界最大の熱帯雨林セルバの3地域が南北に連なる。
砂漠性気候・山岳性高地気候・熱帯雨林気候が混在
- 面積
- 南アメリカ / 1285216 km²
- 首都
- リマ
- 最大都市
- リマ
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- ティティカカ湖, フニン湖, ラグーナ・デ・パラシオス
- 隣接国
- エクアドル, コロンビア, ブラジル, ボリビア, チリ
政治
政治体制: 大統領制・立憲共和制
経済
通貨: ペルー・ソル (PEN)
GDP(名目): 2,680 億ドル (2023)
GDP(PPP): 5,630 億ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: スペイン語, ケチュア語, アイマラ語
時間帯: ペルー時間(PET)
文化・習慣
民族集団
メスティーソ, ケチュア系先住民, アイマラ系先住民, ヨーロッパ系(主にスペイン・イタリア系), アフリカ系, 日系, 中国系, アマゾン先住民族複数, アラブ系
平均寿命
約76.5年
識字率
約94.5%
国民的スポーツ
サッカー, バレーボール, サーフィン, フットサル, マリネラ舞踊競技, セーリング