オマーンの概要
アラビア半島東端に位置し、古くから海洋交易で栄えたスルタン統治の産油国。
基本情報
インド洋とペルシャ湾を結ぶ要衝にあり、ホルムズ海峡の一部を管轄する戦略的立地を有する。首都マスカットをはじめ沿岸部には良港が点在し、古来より香辛料や乳香の交易拠点として発展してきた。現在も石油・天然ガスが経済の柱だが、観光や物流、再生可能エネルギーへと産業多角化を進めている。街並みは白い低層建築が基本で、伝統と近代化が調和した穏やかな雰囲気が特徴である。
- 正式名称
- オマーン国
- 通称
- オマーン
- 国コード(数字3桁)
- 512
- 国コード(英字3桁)
- OMN
- 国コード(英字2桁)
- OM
- 推計人口
- 約510万人 (2023)
- 人口密度
- 17人/km2
- 主要言語
- アラビア語
- 主要宗教
- イスラム教(イバード派が多数)
- 国歌
- アッサラーム・アッスルターニー(Sultan's Anthem)
- 国際電話番号
- +968
- インターネットTLD
- .om
歴史
17世紀にポルトガルを排し独立後、19世紀にはザンジバルを含む海洋帝国として繁栄し、1970年のルネサンス以降は近代化を加速した。
紀元前から銅や乳香の交易で知られ、1650年にヤアーリバ朝がポルトガル勢力を駆逐して独立を回復。18〜19世紀のブーサイード朝下で商船隊がインド洋一帯を往来し、東アフリカにまで勢力を伸ばした。その後イギリスの保護下で停滞したが、1970年にカブース国王が即位し“ルネサンス”と呼ばれる近代化を推進。教育・医療・インフラを整備し、2020年からはハイサム国王が改革路線を継承している。
地理・気候
北部を走るアルハジャル山脈が沿岸平野と内陸高原を分け、中央部は砂と礫の大砂漠が広がる。南部ドファールは季節風で緑化する丘陵地帯が特徴的。
乾燥帯(砂漠気候)だが、南部ドファールは夏季モンスーン性ステップ気候
- 面積
- アジア / 309500 km²
- 首都
- マスカット
- 最大都市
- マスカット
- 海岸線の有無
- 有
- 隣接国
- アラブ首長国連邦, サウジアラビア, イエメン
政治
政治体制: スルタンを元首とする世襲制の絶対君主制
経済
通貨: オマーン・リアル (OMR)
GDP(名目): 953億 米ドル (2023)
GDP(PPP): 2090億 米ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: アラビア語
時間帯: Gulf Standard Time
文化・習慣
民族集団
アラブ人, バローチ人, アフリカ系オマーン人, 南アジア系, ペルシア系, ズィブト族, シャハラ族
平均寿命
74.2歳
識字率
97.3%
国民的スポーツ
サッカー, クリケット, ラクダレース, 射撃競技, セーリング, 乗馬