ニウエの概要
南太平洋に浮かぶ世界最大級の隆起サンゴ礁島で、ニュージーランドと自由連合を結ぶ小島国家。
基本情報
ニウエはトンガの東、サモアの南東に位置する孤立した隆起サンゴ礁島で、面積269km2・人口約1,600人と世界有数の小人口国家である。1974年に自治権を獲得し、ニュージーランド国王を元首とする自由連合国として内政を自立させた。公用語はニウエ語と英語で、住民はほぼ全員がニュージーランド市民権を併有する。島全体が石灰岩の台地で、海岸は切り立った断崖と透明度の高いラグーンが続き、ホエールウオッチングやケーブダイビングが人気。経済は農業と国際援助、海外移民からの送金が中心で、.nuドメインや記念コイン発行も貴重な歳入源となっている。
- 正式名称
- ニウエ
- 通称
- ニウエ
- 国コード(数字3桁)
- 570
- 国コード(英字3桁)
- NIU
- 国コード(英字2桁)
- NU
- 推計人口
- 約1,600人 (2022)
- 人口密度
- 約6人/km2
- 主要言語
- ニウエ語, 英語
- 主要宗教
- キリスト教
- 国歌
- Ko e Iki he Lagi
- 国際電話番号
- +683
- インターネットTLD
- .nu
歴史
ポリネシア人の定住後、1900年に英保護領、1901年よりNZ属領を経て1974年に自由連合の自治国となった。
考古学的には紀元前後にポリネシア人が入植したとみられ、13–16世紀にはトンガ海上帝国の勢力下にあった。1774年にジェームズ・クックが来航するも上陸を拒まれ「Savage Island」と命名。19世紀半ばにサモア人宣教師が布教しキリスト教が広まる。1900年に王の嘆願でイギリス保護領、翌年クック諸島の一部としてニュージーランドの属領に編入。1960年に議会創設、1974年10月19日に憲法制定法が発効し、内政の完全自治と自由連合関係を確立した。その後は独自に国際機関へ参加し、中華人民共和国や日本とも外交関係を樹立した。
地理・気候
全島が石灰岩の台地で、周囲を20〜60mの断崖が取り囲む隆起サンゴ礁島。海岸線には洞窟・チョークプール・潮吹き穴が点在し、内陸は緩やかな高原と低密度の熱帯林が広がる。
熱帯サバナ気候(Aw)
- 面積
- オセアニア / 269 km²
- 首都
- アロフィ
- 最大都市
- アロフィ
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: 立憲君主制(自由連合)、議院内閣制
経済
通貨: ニュージーランド・ドル (NZD)
GDP(名目): 約2,500万 米ドル (2021)
GDP(PPP): 約5,300万 米ドル (2021)
言語・時間帯
主要言語: ニウエ語, 英語
時間帯: ニウエ時間
文化・習慣
民族集団
ニウエ人(ポリネシア系), サモア系, トンガ系, 欧州系ニュージーランド人, その他少数民族
平均寿命
約72歳
識字率
約96%
国民的スポーツ
ラグビーリーグ, ラグビーユニオン, クリケット, バレーボール, ネットボール, サッカー