ニューカレドニアの概要
メラネシアの島々からなるフランスの特別共同体で、ラグーンとニッケル鉱山で知られる。
基本情報
オーストラリアの東約1200kmに位置する南太平洋の島嶼地域。珊瑚礁に囲まれたラグーンは世界遺産に登録され、美しいビーチや多様な海洋生態系を誇る。経済はニッケル鉱業が柱で、観光業のポテンシャルも高い。住民は先住カナックを中心に、フランス系、ワリシア・フツナ系、アジア系など多民族社会を形成。1998年のヌメア協定以降、独立かフランス残留かを巡る政治プロセスが現在も続く。
- 正式名称
- ニューカレドニア(フランス特別共同体)
- 通称
- ニューカレドニア
- 国コード(数字3桁)
- 540
- 国コード(英字3桁)
- NCL
- 国コード(英字2桁)
- NC
- 推計人口
- 27万2000人 (2023)
- 人口密度
- 15
- 主要言語
- フランス語
- 主要宗教
- カトリック, プロテスタント
- 国歌
- La Marseillaise(フランス国歌)
- 国際電話番号
- +687
- インターネットTLD
- .nc
歴史
1774年にジェームズ・クックが命名し、1853年にフランスが領有。以降流刑植民地、鉱業島、米軍拠点などを経て自治拡大が進む。
古くはラピタ文化圏に属し、カナック社会が独自に発展。19世紀後半のフランス流刑植民地化とニッケル鉱発見で人口構成が複雑化した。第二次世界大戦では連合軍の重要基地となり、戦後は先住民の権利回復運動が高揚。1980年代の流血を経て1998年ヌメア協定が締結され、高度自治と段階的な権限委譲が実施された。2018・2020・2021年の住民投票はいずれも独立否決となったが、先住民アイデンティティと政治的将来を巡る議論は現在も継続している。
地理・気候
本島グランドテールの中央を南北に山脈が走り、東は熱帯雨林、西は乾燥サバンナ状の赤土というコントラストが際立つ。島々は世界最大級のラグーンとサンゴ礁で囲まれる。
熱帯モンスーン性(乾季・雨季が明瞭)
- 面積
- オセアニア / 18575 km²
- 首都
- ヌメア
- 最大都市
- ヌメア
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: フランス共和国に属する特別共同体(高度自治領)
経済
通貨: CFPフラン (XPF)
GDP(名目): 98.9 億USドル (2022)
GDP(PPP):
言語・時間帯
主要言語: フランス語
時間帯: ニューカレドニア時間
文化・習慣
民族集団
カナック, フランス系ヨーロッパ人, ワリシア・フツナ系, ポリネシア系タヒチアン, アジア系(ベトナム・インドネシア・日本), アラブ系(カビル人)
平均寿命
77.5歳
識字率
96.9%
国民的スポーツ
サッカー, ラグビーリーグ, ラグビーユニオン, セーリング, バスケットボール, カヌー/ヴァーアウトリガー