基本情報

マヨットはコモロ諸島最南東端に位置する火山島群で、豊かなラグーンと世界屈指の内湾サンゴ礁に囲まれる。2011年にフランス本土と同格の海外県となり、EU圏の最外縁地域でもある。人口増加率が極めて高く、住民の多くはイスラム教徒。農業・水産業・香料作物に支えられながら、近年はマリン観光とEU支援インフラが発展中。

正式名称
マヨット県(フランス海外県)
通称
マヨット
国コード(数字3桁)
175
国コード(英字3桁)
MYT
国コード(英字2桁)
YT
推計人口
約31万人 (2022)
人口密度
約770人/km²
主要言語
フランス語, マホレ・コモロ語, キブシ語, マダガスカル系方言
主要宗教
イスラム教(スンニ派), キリスト教(カトリック他)
国歌
“ラ・マルセイエーズ”(フランス国歌)
国際電話番号
+262
インターネットTLD
.yt

歴史

1841年にフランス領となって以降も独立志向の他島と袂を分かち、度重なる住民投票でフランス残留を選択した。

19世紀にサカラヴァ系スルタンから購入され植民地化。20世紀半ばにコモロ諸島で独立運動が高まる中、1974・76年の住民投票で唯一独立に反対し、フランス領残留を決定。2001年に海外準県、2011年海外県に格上げされ、2014年にはEU域内に完全編入された。行政首都は長年の議論を経て2023年に正式にマムズへ集約。

地理・気候

古期火山島を取り囲む世界最大級の環礁ラグーンとマングローブ帯が特徴。内陸は起伏の多い丘陵と肥沃な赤色土が広がる。

熱帯サバナ気候(Aw)

面積
アフリカ(インド洋) / 374 km²
首都
マムズ
最大都市
マムズ
海岸線の有無
資源
肥沃な火山性土壌, サンゴ礁, ラグーン, イランイラン花, バニラ蘭, 熱帯硬木, マングローブ林, 豊富な沿岸漁場, 地下淡水レンズ, 観光資源, 海草ベッド, ウミガメ繁殖地, バオバブ, 玄武岩, 潜在的潮汐エネルギー

政治

政治体制: フランス共和国の海外県・地域圏(地方分権型県議会制)

経済

通貨: ユーロ (EUR)

GDP(名目): 約30億 ユーロ (2019)

GDP(PPP):

言語・時間帯

主要言語: フランス語, マホレ・コモロ語, キブシ語, マダガスカル系方言

時間帯: 東アフリカ時間

文化・習慣

民族集団

マオレ系(コモロ・スワヒリ混血), マダガスカル系サカラヴァ, フランス系ヨーロッパ人, アフリカ本土出身移民, インド・グジャラート系商人

平均寿命

76.3歳

識字率

89%

国民的スポーツ

サッカー, カヌー競漕, セーリング, ムリンゲ(伝統レスリング), バスケットボール

国旗

マヨット 国旗

国章

マヨット 国章