マラウイの概要
アフリカ大地溝帯に位置し、国土の5分の1をマラウイ湖が占める内陸国。温和で親しみやすい国民性から“The Warm Heart of Africa”と呼ばれる。
基本情報
マラウイは南東アフリカに伸びる細長い高原の国で、主要水系であるマラウイ湖は生物多様性に富み世界遺産に登録されている。旧英領ニヤサランドとしての植民地時代を経て1964年に独立。政治的には比較的平穏で、大統領制を採用する。経済は農業が中心で葉タバコ、茶、砂糖などの一次産品に依存し、世界最貧国グループに属するが、観光資源やマカダミアナッツなど新産業にも着目している。豊かな音楽文化と多民族共生の社会を持ち、人々は来訪者に対し温かく接することで知られる。
- 正式名称
- マラウイ共和国
- 通称
- マラウイ
- 国コード(数字3桁)
- 454
- 国コード(英字3桁)
- MWI
- 国コード(英字2桁)
- MW
- 推計人口
- 約2,100万人 (2023)
- 人口密度
- 約180人/km2
- 主要言語
- チェワ語, 英語
- 主要宗教
- キリスト教, イスラム教
- 国歌
- Mlungu dalitsani Malaŵi(神よ、マラウイを祝福してください)
- 国際電話番号
- +265
- インターネットTLD
- .mw
歴史
15世紀にマラビ帝国が栄えた後イギリスの保護領となり、1964年に独立した。
バントゥー系チェワ族の王国マラビ帝国が交易で繁栄したのち、19世紀末に英国勢力下に置かれてニヤサランド保護領となった。第二次大戦後はローデシア・ニヤサランド連邦に組み込まれたが、民族運動の高揚を受けて1964年7月6日に独立し、初代大統領ヘイスティングズ・カムズ・バンダが長期政権を築いた。一党制は1994年の複数政党制移行で終焉し、その後は民主選挙に基づく政権交代が定着している。
地理・気候
北部と中央は標高1000m前後の高原が連なり、東側を巨大なマラウイ湖断層が縦断。南部はシーレ川流域の平原が広がり、ムランジェ山やゾンバ高原など孤立高地が点在する。
高原部は温帯夏雨気候、低地は熱帯モンスーン気候
- 面積
- アフリカ / 118484 km²
- 首都
- リロングウェ
- 最大都市
- リロングウェ
- 海岸線の有無
- 無
- 主要湖沼
- マラウイ湖, チルワ湖, マロンベ湖
- 隣接国
- タンザニア, モザンビーク, ザンビア
政治
政治体制: 共和制(大統領制)
経済
通貨: マラウイ・クワチャ (MWK)
GDP(名目): 136 億ドル (2023)
GDP(PPP): 377 億ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: チェワ語, 英語
時間帯: 中央アフリカ時間
文化・習慣
民族集団
チェワ族, トゥンブーカ族, ヤオ族, ンゴニ族, トンガ族, ロムウェ族, セナ族, ニャンジャ族, ンセンガ族, トンブカ族
平均寿命
約64歳
識字率
約62%
国民的スポーツ
サッカー, ネットボール, 陸上競技, バスケットボール, ボクシング