モーリシャスの概要
インド洋西部に位置する多民族・多文化の島国。透明なラグーンと政治・経済の安定で知られる。
基本情報
モーリシャスはアフリカで最も高い人的開発水準を誇る国の一つで、観光・金融サービス・製糖・繊維を柱に多角化経済を実現している。国土は火山起源の主島とロドリゲス島、アガレガ諸島などで構成され、島々はサンゴ礁のラグーンに囲まれている。英語が公式語、フランス語がビジネス語、クレオール語が家庭語として共存し、宗教行事もヒンドゥー・キリスト・イスラムなどが共生する。治安と衛生環境が比較的良好で空気質は世界有数。美しいビーチリゾートと豊かな海洋生態系、文化都市ポートルイスのコロニアル遺産が観光客を惹きつける。
- 正式名称
- モーリシャス共和国
- 通称
- モーリシャス
- 国コード(数字3桁)
- 480
- 国コード(英字3桁)
- MUS
- 国コード(英字2桁)
- MU
- 推計人口
- 約126.6万人(2024年推計) (2024)
- 人口密度
- 約620人/km2
- 主要言語
- 英語, フランス語, モーリシャス・クレオール語, ボージュプリー語, ヒンディー語, ウルドゥー語
- 主要宗教
- ヒンドゥー教, キリスト教, イスラム教
- 国歌
- Motherland
- 国際電話番号
- +230
- インターネットTLD
- .mu
歴史
17世紀以降オランダ・フランス・イギリスの支配を経て1968年に独立、1992年に共和制へ移行。
1638年にオランダが植民を開始しサトウキビと奴隷労働を導入したが撤退。1715年にフランスが占領し「フランス島」としてプランテーション経済を確立。1810年イギリスに奪取され、1835年の奴隷解放後はインドから多数の契約労働者が流入し現在の民族構成の基盤となった。1968年3月12日、英連邦王国として独立し、輸出加工区や観光開発で経済成長を遂げ、1992年には共和制へ改組。選挙による平和的政権交代を重ね、アフリカ屈指の安定した民主国家として知られる。
地理・気候
火山性の中央高原と海岸低地が広がり、島を取り囲む環礁ラグーンと真白なビーチが特徴。
熱帯海洋性気候
- 面積
- アフリカ / 2040 km²
- 首都
- ポートルイス
- 最大都市
- ポートルイス
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: 議院内閣制共和制
経済
通貨: モーリシャス・ルピー (MUR)
GDP(名目): 150 10億ドル (2023)
GDP(PPP): 364 10億ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: 英語, フランス語, モーリシャス・クレオール語, ボージュプリー語, ヒンディー語, ウルドゥー語
時間帯: モーリシャス標準時
文化・習慣
民族集団
インド系, アフリカ系クレオール, フランス系クレオール, 華人, 混血
平均寿命
74.6歳
識字率
93%
国民的スポーツ
競馬, サッカー, ボクシング, セガダンス, バドミントン, 陸上競技