マルティニークの概要
カリブ海・小アンティル諸島に位置するフランス海外県で、豊かな自然とクレオール文化が息づく花の島。
基本情報
マルティニークはカリブ海のウィンドワード諸島に属する火山島で、行政的にはフランス本土と同等の地位を持つ海外県・地域です。北部には活火山モン・プレーがそびえ、南部には白砂のビーチが点在。サトウキビとバナナのプランテーション、AOCに認定されたラム酒づくり、フランスとアフリカが溶け合ったクレオール文化、色鮮やかなカーニバルなど多面的な魅力を備えています。通貨はユーロ、言語はフランス語ですが、日常ではクレオール語も広く話され、食文化・音楽・ダンスに独自性が表れます。EU域内でありながら南国のリゾートとして世界中から観光客を集めています。
- 正式名称
- フランス共和国マルティニーク島
- 通称
- マルティニーク
- 国コード(数字3桁)
- 474
- 国コード(英字3桁)
- MTQ
- 国コード(英字2桁)
- MQ
- 推計人口
- 約37万人 (2021)
- 人口密度
- 約327人/km²
- 主要言語
- フランス語, マルティニーク・クレオール語
- 主要宗教
- ローマ・カトリック
- 国歌
- La Marseillaise(ラ・マルセイエーズ)
- 国際電話番号
- +596
- インターネットTLD
- .mq
歴史
1635年にフランス人が入植し、1946年にフランス海外県として本国に統合された。
先住のカリブ族が暮らしていた島をクリストファー・コロンブスが1502年に航海中に記録し、1635年にセント・クリストファー島を拠点とするフランス人植民者が本格的に占領。サトウキビ・奴隷制プランテーションで繁栄し、七年戦争やナポレオン戦争では英仏による占領の応酬を経験しました。1848年に奴隷制が廃止されるとクレオール社会が形成され、1902年のモン・プレー大噴火ではサン・ピエール市が壊滅。第二次世界大戦後の1946年、エメ・セゼールらの働きで海外県の地位を獲得し、2015年に県議会と地域議会を統合した「マルティニーク総合議会」が発足。現在もフランス共和国の一部としてEUに属しながら、自治とアイデンティティの両立を模索し続けています。
地理・気候
北部は急峻な火山と深い渓谷、中央部はバナナ畑の丘陵、南部は低い石灰岩台地と珊瑚礁に囲まれた入り江が広がる。
熱帯海洋性(雨季と乾季が明瞭)
- 面積
- 北アメリカ / 1128 km²
- 首都
- フォール=ド=フランス
- 最大都市
- フォール=ド=フランス
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: フランス共和国の海外県・地域(地方自治体)
経済
通貨: ユーロ (EUR)
GDP(名目):
GDP(PPP):
言語・時間帯
主要言語: フランス語, マルティニーク・クレオール語
時間帯: 大西洋標準時
文化・習慣
民族集団
アフロ・カリビアン, ムラート(混血), インド系マルティニーク人, ヨーロッパ系フランス人, シリア・レバノン系, 中国系移民
平均寿命
約81歳
識字率
99%
国民的スポーツ
サッカー, ヨール舟レース, 陸上競技, クリケット, バスケットボール, セーリング