モントセラトの概要
カリブ海小アンティル諸島に位置する火山島で、イギリスの海外領土。緑豊かな景観から“エメラルド島”と呼ばれる。
基本情報
モントセラトは102km²の小さな火山島で、南半分は1990年代のスーフリエール・ヒルズ噴火で居住不能となり“除外地域”に指定されている。現在の行政・経済の中心は島北部で、臨時首都ブレイズと建設中の新首都リトルベイに公共施設が集まる。豊かな熱帯雨林と黒砂のビーチ、そして埋没した旧都プリマスなど独特の景観が観光資源となる。通貨は東カリブ・ドル、交通は左側通行、英語が公用語である。
- 正式名称
- モントセラト
- 通称
- モントセラト
- 国コード(数字3桁)
- 500
- 国コード(英字3桁)
- MSR
- 国コード(英字2桁)
- MS
- 推計人口
- 約4,600人 (2018)
- 人口密度
- 約45人/km2
- 主要言語
- 英語
- 主要宗教
- 英国国教会, メソジスト, ローマ・カトリック
- 国歌
- God Save the King
- 国際電話番号
- +1-664
- インターネットTLD
- .ms
歴史
17世紀にイギリスが植民地化し、1995年以降の大噴火で島の人口が激減した。現在もイギリス王を元首とする海外領土である。
1493年コロンブスが命名後しばらく無人島だったが、1632年にアイルランド系入植者を含む英国植民が定着。砂糖プランテーション経済と奴隷制を経て、1782年のパリ条約で再度英国領となる。1958年の西インド連邦を経て1962年に英直轄に復帰。1989年のハリケーン・ヒューゴ、1995–1997年と2003年のスーフリエール・ヒルズ噴火が社会・経済に甚大な被害を与え、多くの住民が国外へ移住した。現在は防災と復興、観光振興が最重要課題となっている。
地理・気候
島の中央部は熱帯雨林で覆われ、南部には噴火で生まれた荒涼とした溶岩台地と灰原が広がる。北部は丘陵と黒砂ビーチが点在。
熱帯海洋性気候
- 面積
- 北アメリカ(カリブ海) / 102 km²
- 首都
- プリマス(公式・現在は無人)
- 最大都市
- ブレイズ
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: 立憲君主制(イギリス海外領土)、議会制民主主義
経済
通貨: 東カリブ・ドル (XCD)
GDP(名目): 65500000 米ドル (2021)
GDP(PPP): 90000000 米ドル (2021)
言語・時間帯
主要言語: 英語
時間帯: 大西洋標準時
文化・習慣
民族集団
アフリカ系, 混血, 白人, 東インド系, アイルランド系
平均寿命
74.9歳
識字率
97%
国民的スポーツ
クリケット, サッカー, ネットボール, バスケットボール, 陸上競技