モンゴルの概要
モンゴルは中国とロシアに挟まれた東アジアの内陸国で、広大な草原と遊牧文化で知られる。
基本情報
国土の9割をステップと砂漠が占める極端な大陸性気候の国で、人口密度は世界でも最も低い。首都ウランバートルに国民の半数以上が集中する一方、地方では伝統的な遊牧生活が続く。チンギス・ハーンを生んだモンゴル帝国の後継国家として民族的誇りが高く、近年は鉱物資源開発による経済成長と環境問題の両立が課題となっている。
- 正式名称
- モンゴル国
- 通称
- モンゴル
- 国コード(数字3桁)
- 496
- 国コード(英字3桁)
- MNG
- 国コード(英字2桁)
- MN
- 推計人口
- 約342万人 (2023)
- 人口密度
- 約2.2人/km2
- 主要言語
- モンゴル語
- 主要宗教
- チベット仏教, イスラム教(カザフ民族), シャーマニズム
- 国歌
- Монгол улсын төрийн дуулал(モンゴル国歌)
- 国際電話番号
- +976
- インターネットTLD
- .mn
歴史
1911年に清朝からの独立を宣言し、1921年の人民革命を経て社会主義国家となったが、1990年に民主化して市場経済へ移行した。
13世紀にモンゴル帝国として世界史に登場した後、中国清朝の支配下に入ったが1911年に独立を宣言。1921年にソ連支援下でモンゴル人民革命が勝利し、世界で2番目の社会主義国家・モンゴル人民共和国となった。冷戦終結に伴い1990年に民主化を実現、1992年に新憲法を制定して国名をモンゴル国と改めた。現在は多党制議会による民主共和制を維持し、「第三の隣国」政策で国際協調を図っている。
地理・気候
北に針葉樹林帯と山岳、中央に広大な草原ステップ、南にゴビ砂漠が続く高原性盆地が連なる。平均標高は約1,580 m。
厳しい大陸性気候(亜寒帯冬季少雨〜砂漠気候)
- 面積
- アジア / 1566000 km²
- 首都
- ウランバートル
- 最大都市
- ウランバートル
- 海岸線の有無
- 無
- 主要湖沼
- フブスグル湖, ウブス湖
- 隣接国
- ロシア, 中国
政治
政治体制: 民主共和制(半大統領制を伴う議院内閣制)
経済
通貨: トゥグルグ (MNT)
GDP(名目): 約188億 米ドル (2023)
GDP(PPP): 約539億 米ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: モンゴル語
時間帯: ウランバートル時間
文化・習慣
民族集団
ハルハ, カザフ, ブリヤート, オイラト(ドゥルベト), バヤド, ツァータン, エヴェンキ, ドルベツェド, ウリャンカイ
平均寿命
70.0年
識字率
97.5%
国民的スポーツ
ブフ(モンゴル相撲), 競馬, 弓術, サッカー, 柔道, レスリング, バスケットボール