マルタの概要
地中海の中心に浮かぶ小さな島国で、騎士団と巨石神殿の遺産が残る観光立国。
基本情報
バレッタやイムディーナの城塞都市、タルシーンやジュガンティーヤの巨石神殿群といった重層的な文化遺産が狭い国土に凝縮しているのがマルタの大きな特徴である。フェニキア人からローマ、アラブ、マルタ騎士団、イギリスなど幾多の支配勢力が往来した歴史を背景に、マルタ語・英語の二言語体制と多様な建築様式が共存する。現在はEUと英連邦の双方に加盟し、観光業と金融・デジタルサービスが経済を牽引。温暖な地中海性気候と透明度の高い海、毎週のように行われる村祭りが世界からの旅行者を魅了している。
- 正式名称
- マルタ共和国
- 通称
- マルタ
- 国コード(数字3桁)
- 470
- 国コード(英字3桁)
- MLT
- 国コード(英字2桁)
- MT
- 推計人口
- 約52万人 (2023)
- 人口密度
- 約1,600人/km²
- 主要言語
- マルタ語, 英語
- 主要宗教
- キリスト教(ローマ・カトリック)
- 国歌
- L-Innu Malti(マルタ国歌)
- 国際電話番号
- +356
- インターネットTLD
- .mt
歴史
巨石文明に始まり、多彩な支配者を経て1964年に英国から独立、1974年に共和制へ移行した。
新石器時代には巨石寺院文化が栄え、フェニキア人の交易拠点として発展。古代ローマ、東ローマ、アラブ支配を経て1530年に聖ヨハネ騎士団(マルタ騎士団)が統治し、1565年の大包囲戦でオスマン帝国を撃退した。18世紀末のナポレオン占領後はイギリスの海軍要衝として発展し、第二次世界大戦での抵抗に対してジョージ十字章が授与された。1964年9月21日に英連邦王国として独立、1974年12月13日に共和制を宣言。2004年にはEU加盟、2008年にユーロを導入した。
地理・気候
石灰岩の台地と緩やかな丘陵が連なる乾燥した島嶼地形で、切り立った崖と入り組んだ良港が特徴的。
温暖な地中海性気候
- 面積
- ヨーロッパ / 316 km²
- 首都
- バレッタ
- 最大都市
- ビルキルカラ
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: 単一国家・共和制の議院内閣制
経済
通貨: ユーロ (EUR)
GDP(名目): 205 億米ドル (2023)
GDP(PPP): 258 億米ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: マルタ語, 英語
時間帯: 中央ヨーロッパ時間(CET), 中央ヨーロッパ夏時間(CEST)
文化・習慣
民族集団
マルタ人, イタリア系, イギリス系, 北アフリカ系, その他欧州系
平均寿命
82.4歳
識字率
92.4%
国民的スポーツ
サッカー, ウォーターポロ, ラグビー, バスケットボール, セーリング