モルディブの概要
インド洋に鎖状に連なる1,190余の島々から成る珊瑚礁の島国で、透き通るラグーンと高級リゾートで世界的に知られる。
基本情報
モルディブは南北約860km、東西約130kmにわたって広がる26の環礁・約1,190の島で構成され、そのうち有人島は約200。平均標高はわずか1.5mで、地球温暖化による海面上昇の影響を最も受けやすい国の一つとされる。主産業は観光業と漁業で、観光はGDPの3分の1以上を占め、年間訪問者数は人口を大きく上回る。公用語はディベヒ語、国民のほぼ全てがイスラム教スンナ派を信仰し、生活文化にもイスラムの慣習が色濃く反映されている。通貨はモルディブ・ルフィヤで、首都マレは人口過密ながら行政・経済の中心であり、人工島フルマーレの造成など居住地拡張が進む。
- 正式名称
- モルディブ共和国
- 通称
- モルディブ
- 国コード(数字3桁)
- 462
- 国コード(英字3桁)
- MDV
- 国コード(英字2桁)
- MV
- 推計人口
- 約52万人 (2023年推計)
- 人口密度
- 約1,800人/km²
- 主要言語
- ディベヒ語
- 主要宗教
- イスラム教(スンニ派)
- 国歌
- ޤައްމީ ސަލާމް (Qaumi Salaam)
- 国際電話番号
- +960
- インターネットTLD
- .mv
歴史
1153年にイスラム改宗後スルターン制が続き、1887年から英保護国、1965年に独立、1968年に共和制へ移行した。
古代に南インドやスリランカからの移住者が定住し、1153年イスラム改宗に伴いスルターン制を樹立。16世紀にポルトガル、17世紀にオランダの影響を受けつつも独立を維持したが、1887年にイギリスの保護国となる。第二次世界大戦中は英海軍基地が置かれ、戦後の1953年には一時共和制を試みるも王政復古。1959年に南部で分離独立運動が起きるが鎮圧され、1965年7月26日モルディブ・スルターン国として独立。1968年11月の国民投票で共和制へ転換し、1978年から2008年までガユーム大統領が長期政権を維持した。その後民主化が進み、多党制選挙を経て政権交代が繰り返されている。
地理・気候
北緯7度〜南緯0.5度の赤道付近に鎖状に連なる環礁列島で、真珠の首飾りと形容される珊瑚礁とターコイズ色のラグーンが特徴。最高地点は海抜2.4mと極めて平坦。
熱帯モンスーン気候 (Am) と熱帯雨林気候 (Af) の中間
- 面積
- アジア / 298 km²
- 首都
- マレ
- 最大都市
- マレ
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: 大統領制共和制
経済
通貨: モルディブ・ルフィヤ (MVR)
GDP(名目): 約57億 米ドル (2022年)
GDP(PPP): 約114億 国際ドル (2022年)
言語・時間帯
主要言語: ディベヒ語
時間帯: モルディブ時間
文化・習慣
民族集団
モルディブ系住民(シンハラ・ドラヴィダ混血), 南インド系, スリランカ系, アラブ系, バングラデシュ系労働者, ネパール系労働者
平均寿命
79.9歳(2022年)
識字率
98.6%(2019年)
国民的スポーツ
サッカー, クリケット, バドミントン, バレーボール, カバディ