基本情報

マダガスカルは、長い地質史の中で大陸から孤立した結果、動植物種の約90%が固有種となった「第8の大陸」と称される自然遺産の島国である。 19世紀に中央高地のメリナ王国が島を統一するまで、沿岸各地に王国が分立し、1896年にフランスの保護下に置かれた。 1960年に独立を回復し、現在は半大統領制共和制を採用。観光・農業・鉱業が経済の柱で、天然バニラや宝石の主要産地としても有名。 サイクロンや森林減少など環境・社会課題も多いが、豊かな文化、多民族社会、独特の食文化が訪れる人を魅了する。

正式名称
マダガスカル共和国
通称
マダガスカル
国コード(数字3桁)
450
国コード(英字3桁)
MDG
国コード(英字2桁)
MG
推計人口
約2,960万人 (2023)
人口密度
約47人/km²
主要言語
マダガスカル語, フランス語
主要宗教
キリスト教, 伝統宗教, イスラム教
国歌
Ry Tanindrazanay malala ô(祖国讃歌)
国際電話番号
+261
インターネットTLD
.mg

歴史

19世紀に台頭したメリナ王国を経て1896年フランス植民地となり、1960年に独立。クーデターや政変を経験しつつ現在の第四共和制へ。

初期移住民は紀元前後に東南アジアからカヌーで渡来し、後にアフリカ系・アラブ系が合流してマダガスカル人が形成された。 17世紀以降、沿岸諸王国がインド洋交易で繁栄し、18世紀末にアンヂアナンプイニメリナ王が中央高地を統一。 1895年の仏軍侵攻で王国は崩壊し、植民地時代にはプランテーションと鉱山開発が進む。 1960年独立後はフランス寄りの第一共和制、社会主義路線の第二共和制、複数政党制の第三共和制を経て、2010年憲法による第四共和制へ。 2009年クーデター後の選挙を経て政情は安定しつつあるが、開発・環境・貧困対策が引き続き大きな課題となっている。

地理・気候

東部の急峻な海岸雨林、中央高地の丘陵と棚田、西部のサバナと石灰岩ツィンギ、南部の乾燥トゲ林がモザイク状に分布。

熱帯湿潤気候〜サバナ気候(北・東は多雨、南西は半乾燥)

面積
アフリカ / 587041 km²
首都
アンタナナリボ
最大都市
アンタナナリボ
海岸線の有無
主要湖沼
アラオトラ湖, カルマラン湖
資源
バニラ, クローブ, イランイラン, サファイア, イルメナイト, ニッケル, コバルト, 石炭, 木材, 漁業資源, 水力, 観光資源

政治

政治体制: 半大統領制共和制

経済

通貨: マダガスカル・アリアリ (MGA)

GDP(名目): 159.4 億ドル (2023)

GDP(PPP): 596 億ドル (2023)

言語・時間帯

主要言語: マダガスカル語, フランス語

時間帯: 東アフリカ時間

文化・習慣

民族集団

メリナ, ベツィミサラカ, ベツィレウ, サカラヴァ, ツィミヘティ, ベザヌザヌ, バラ, アンタンヂュイ, マハファリ

平均寿命

66.2年

識字率

74%

国民的スポーツ

サッカー, ラグビー, ペタンク, ムレンギ, バスケットボール

国旗

マダガスカル 国旗

国章

マダガスカル 国章