モルドバの概要
旧ソ連から独立した内陸の小国で、古くからワインづくりが盛んな農業国。
基本情報
モルドバ共和国はウクライナとルーマニアに挟まれた東欧の共和制国家。首都キシナウを中心にサービス業が発展する一方、国土の大半は肥沃な黒土地帯に覆われ、ブドウや果実、穀物が主要産品となっている。世界最大級の地下ワインセラーを有し、ワインは国の象徴的輸出品。独立後、慢性的な経済低迷と労働人口流出に悩むが、EUとの経済連携強化や観光振興に活路を求めている。また、ドニエストル川東岸の沿ドニエストル地域が事実上分離状態にあり、国家統合と欧露間のバランス外交が課題となっている。
- 正式名称
- モルドバ共和国
- 通称
- モルドバ
- 国コード(数字3桁)
- 498
- 国コード(英字3桁)
- MDA
- 国コード(英字2桁)
- MD
- 推計人口
- 約260万人 (2023)
- 人口密度
- 約76人/km2
- 主要言語
- ルーマニア語
- 主要宗教
- 東方正教会
- 国歌
- Limba Noastră(われらの言語)
- 国際電話番号
- +373
- インターネットTLD
- .md
歴史
中世モルダヴィア公国の一部として始まり、ロシア帝国・ルーマニア・ソ連支配を経て1991年に独立。
14世紀に成立したモルダヴィア公国はオスマン帝国の宗主権下に入り、19世紀にはロシア帝国に併合された。第一次世界大戦後はルーマニア王国に編入されるが、1940年にソ連が占領しモルダビア・ソビエト社会主義共和国が成立。1991年8月27日の独立宣言で現在のモルドバとなった。独立直後に沿ドニエストルで武力衝突が発生し、同地域は未承認状態で分離。以降、親欧州派と親露派が交錯する政治が続きつつ、EU加盟を目標に改革が進められている。
地理・気候
ドニエストルとプルト両河川にはさまれた緩やかな丘陵と肥沃な黒土平原が広がり、最高点でも標高430mほどと起伏は穏やか。
温暖湿潤型の大陸性気候
- 面積
- ヨーロッパ / 33851 km²
- 首都
- キシナウ
- 最大都市
- キシナウ
- 海岸線の有無
- 無
- 隣接国
- ルーマニア, ウクライナ
政治
政治体制: 議会制共和制
経済
通貨: モルドバ・レウ (MDL)
GDP(名目): 93 億USドル (2023)
GDP(PPP): 340 億USドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: ルーマニア語
時間帯: 東欧時間(EET), 夏時間(EEST)
文化・習慣
民族集団
モルドバ人/ルーマニア人, ウクライナ人, ロシア人, ガガウズ人, ブルガリア人, ロマ, ユダヤ人
平均寿命
72.3
識字率
99.4
国民的スポーツ
サッカー, ラグビーユニオン, トリンタ(民族レスリング), ボート競技, 柔道