マカオの概要
珠江デルタに位置する旧ポルトガル植民地で、東洋最大級のカジノと世界遺産を併せ持つ観光都市。
基本情報
マカオは1999年に中国へ返還された後も“一国二制度”の下で高度な自治を維持し、通貨・法制度・税制を独自に運用している。33平方キロメートルほどの小さな領域に歴史的建造物と超高層カジノリゾートが共存し、年間数千万人の観光客を受け入れる。ポルトガルと中国文化が入り混じった街並みや食文化が特徴で、世界最高水準の平均寿命や社会福祉を誇る。
- 正式名称
- 中華人民共和国マカオ特別行政区
- 通称
- マカオ
- 国コード(数字3桁)
- 446
- 国コード(英字3桁)
- MAC
- 国コード(英字2桁)
- MO
- 推計人口
- 約68万人 (2024)
- 人口密度
- 約21,800
- 主要言語
- 中国語(広東語), ポルトガル語, 普通話, 英語
- 主要宗教
- 中国伝統宗教, 仏教, キリスト教(主にカトリック)
- 国歌
- 義勇軍行進曲
- 国際電話番号
- +853
- インターネットTLD
- .mo
歴史
16世紀以降ポルトガルの極東拠点として発展し、1999年に中国へ返還された。
1557年にポルトガル人が居留権を得て以来、マカオは長くアジア貿易の中心地として繁栄した。19世紀終盤にはポルトガルの実質的植民地となり、20世紀後半にカーネーション革命を経て返還交渉が本格化。1987年の中葡共同宣言を経て1999年12月20日に中国へ返還され、50年間の高度な自治が保証された。返還後はカジノ産業開放やCEPAによる中国本土との経済連携で急成長を遂げ、GDPと生活水準が飛躍的に向上した。
地理・気候
珠江デルタ南岸に突き出した半島と埋立地、タイパ・コロアネの島々から成る低丘陵と平坦地の混合地形
亜熱帯モンスーン気候(温帯夏雨・Cwa)
- 面積
- アジア / 33.3 km²
- 首都
- マカオ(新口岸地区)
- 最大都市
- マカオ
- 海岸線の有無
- 有
- 隣接国
- 中華人民共和国
政治
政治体制: 中国の特別行政区による高度自治(行政長官制)
経済
通貨: マカオ・パタカ (MOP)
GDP(名目): 約270億 米ドル (2023)
GDP(PPP): 約650億 国際ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: 中国語(広東語), ポルトガル語, 普通話, 英語
時間帯: 中国標準時
文化・習慣
民族集団
漢民族(広東系), 客家人, マカイエンセ(ポルトガル系混血), ポルトガル系, フィリピン系, インドネシア系, ヨーロッパ系その他
平均寿命
85.4
識字率
96.8
国民的スポーツ
サッカー, バスケットボール, ドラゴンボート, 武術太極拳, バドミントン, 卓球, モータースポーツ, ランニング