ルクセンブルクの概要
欧州の中心に位置する世界唯一の大公国で、高い所得水準と多言語社会で知られる内陸国。
基本情報
ルクセンブルクはフランス、ベルギー、ドイツに囲まれた小国ながら、EU・NATO・ベネルクスの原加盟国として欧州統合を牽引してきた。金融、衛星通信、EU機関が集中する国際都市機能と、アルデンヌの森やモーゼル川流域のブドウ畑に代表される豊かな自然が共存する。国民の約半数が外国籍で、公用語3言語が日常的に使われる極めて国際的な社会を形成している。
- 正式名称
- ルクセンブルク大公国
- 通称
- ルクセンブルク
- 国コード(数字3桁)
- 442
- 国コード(英字3桁)
- LUX
- 国コード(英字2桁)
- LU
- 推計人口
- 66万人 (2023)
- 人口密度
- 約255人/km2
- 主要言語
- ルクセンブルク語, フランス語, ドイツ語
- 主要宗教
- ローマ・カトリック
- 国歌
- Ons Heemecht(われらの故郷)
- 国際電話番号
- +352
- インターネットTLD
- .lu
歴史
10世紀の城砦建設を起源に、1839年に完全独立。
963年にアルデンヌ家のジーグフロイド伯が築いた“小さな城”が国名の由来。中世には神聖ローマ帝国の要として繁栄するが、17〜19世紀に度重なる分割を経験。1839年ロンドン条約で独立が確定し大公国となった。1867年に要塞を撤去して永世中立国となるも、両世界大戦でドイツ占領を受けた。戦後は中立を放棄しNATOに加盟、欧州統合の中心的役割を果たして現在に至る。
地理・気候
北部にアルデンヌの丘陵と森林、南部に肥沃なグットラント台地、東境をモーゼル川が蛇行しブドウ畑が広がる。
西岸海洋性気候
- 面積
- ヨーロッパ / 2586 km²
- 首都
- ルクセンブルク市
- 最大都市
- ルクセンブルク市
- 海岸線の有無
- 無
- 隣接国
- フランス, ベルギー, ドイツ
政治
政治体制: 立憲君主制(議院内閣制の大公国)
経済
通貨: ユーロ (EUR)
GDP(名目): 867億 ドル (2023)
GDP(PPP): 910億 ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: ルクセンブルク語, フランス語, ドイツ語
時間帯: 中央ヨーロッパ時間(CET), 中央ヨーロッパ夏時間(CEST)
文化・習慣
民族集団
ルクセンブルク人, ポルトガル系, フランス系, ドイツ系, イタリア系, ベルギー系, その他EU, 非EU移民
平均寿命
82.2歳
識字率
99%以上
国民的スポーツ
サッカー, 自転車ロードレース, バスケットボール, ハンドボール, ラグビー, テニス