基本情報

リトアニアは東ヨーロッパに分類される共和制国家で、1990年にソ連からいち早く独立を回復した。2004年にEU・NATOへ、2015年にユーロ圏へ、2018年にOECDへ加盟し、バルト地域の中で最も早いペースで欧州・大西洋統合を進めている。国土の3分の1を森林が占め、平坦な丘陵地と無数の湖、そしてクルシュー砂州など独特の景観を有する。バスケットボールが国技級の人気を誇り、文学・音楽・レーザーなどのハイテク産業も盛ん。少数民族や宗教的多様性を抱えつつ、独自の言語と古代からの民族文化を強く保持している。

正式名称
リトアニア共和国
通称
リトアニア
国コード(数字3桁)
440
国コード(英字3桁)
LTU
国コード(英字2桁)
LT
推計人口
約280万人 (2023)
人口密度
約44人/km²
主要言語
リトアニア語
主要宗教
ローマ・カトリック
国歌
Tautiška giesmė(国の歌)
国際電話番号
+370
インターネットTLD
.lt

歴史

13世紀に建国されたリトアニア大公国を起源とし、1918年独立、1940年にソ連併合、1990年に独立を回復。

13世紀半ばにミンダウガス王がリトアニア大公国を樹立し、中世には東欧最大の版図を誇った。1569年のルブリン合同でポーランドと連邦を形成し18世紀末の3度の分割で独立を失う。第一次大戦後の1918年に共和国として再独立するが、1940年ソ連に併合。第二次大戦中はドイツ占領下を経て再びソ連構成共和国となる。1989年からのサユディス運動を経て1990年3月11日に独立回復を宣言、1991年国連加盟。以後EU・NATO加盟、市場経済化を進め現在に至る。

地理・気候

氷河で形成された穏やかな丘陵と平原、3分の1を占める混交林、1万以上の湖、バルト海沿岸のクルシュー砂州など多彩な景観が広がる。

温帯湿潤大陸性気候(西部は海洋性の影響)

面積
ヨーロッパ / 65300 km²
首都
ヴィリニュス
最大都市
ヴィリニュス
海岸線の有無
主要湖沼
ヴィシュティーティス湖, ドゥーシャイ湖, ドルキアイ湖, プリン湖
隣接国
ラトビア, ベラルーシ, ポーランド, ロシア(カリーニングラード州)
資源
森林資源(トウヒ・白樺), 泥炭, 地下水, 琥珀, 石灰岩, 粘土, 少量の原油, 風力資源, バイオマス, 農地土壌

政治

政治体制: 半大統領制・議院内閣制の共和制

経済

通貨: ユーロ (EUR)

GDP(名目): 約740 億米ドル (2023)

GDP(PPP): 約1,440 億米ドル (2023)

言語・時間帯

主要言語: リトアニア語

時間帯: 東ヨーロッパ時間 (EET), 東ヨーロッパ夏時間 (EEST)

文化・習慣

民族集団

リトアニア人, ポーランド人, ロシア人, ベラルーシ人, ウクライナ人, ユダヤ系, タタール人

平均寿命

約75.2歳(2022年)

識字率

99.8%

国民的スポーツ

バスケットボール, サッカー, アイスホッケー, 陸上競技(円盤投げなど), ラリー競技

国旗

リトアニア 国旗

国章

リトアニア 国章