スリランカの概要
インド洋に浮かぶ多民族・多宗教の島国で、紅茶や宝石といった名産と豊かな自然で知られる。
基本情報
インド亜大陸の南東沖に位置し、古代から交易と文化の十字路として栄えてきた。標高2,500m級の中央高地と熱帯の海岸平野が織りなす多様な景観を擁し、世界遺産に登録された仏教遺跡群やコロニアル建築、野生動物保護区など観光資源が豊富。主要産業は紅茶・ゴム・ココナツなど農業、繊維、ITサービス、観光。2009年に内戦が終結し復興とインフラ整備が進む一方、近年は債務問題と外貨不足が課題となっている。
- 正式名称
- スリランカ民主社会主義共和国
- 通称
- スリランカ
- 国コード(数字3桁)
- 144
- 国コード(英字3桁)
- LKA
- 国コード(英字2桁)
- LK
- 推計人口
- 2,200万人 (2023)
- 人口密度
- 336
- 主要言語
- シンハラ語, タミル語, 英語
- 主要宗教
- 仏教, ヒンドゥー教, イスラム教, キリスト教
- 国歌
- Sri Lanka Matha
- 国際電話番号
- +94
- インターネットTLD
- .lk
歴史
アヌラーダプラ・ポロンナルワに代表される古代王国、16世紀以降の欧州列強植民地支配を経て1948年に独立。1972年共和制移行、2009年までタミル分離派との内戦を経験した。
紀元前5世紀にシンハラ人王朝が成立、紀元前3世紀に仏教が伝来し島の文化的基盤を形成。16世紀にポルトガル、17世紀にオランダ、18世紀後半に英国が進出しプランテーション経済を導入。1948年2月4日英連邦王国セイロンとして独立、1972年スリランカ共和国に改称し完全主権を確立。多数派シンハラと少数派タミルの対立が激化し1983年から26年間内戦が続いたが、2009年政府軍の勝利で終結。以降観光と投資が急伸するも、パンデミックと債務超過で2022年に史上最大の経済危機に直面した。
地理・気候
中央高地から放射状に河川が広がり、南西は熱帯雨林、北部は乾燥サバンナが広がる多様な地形。
熱帯モンスーン気候
- 面積
- アジア / 65610 km²
- 首都
- スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ
- 最大都市
- コロンボ
- 海岸線の有無
- 有
- 主要湖沼
- パラカマ・サムドラ, カンタレ貯水池, ボルガダ湖
政治
政治体制: 半大統領制・議院内閣制を組み合わせた共和制
経済
通貨: スリランカ・ルピー (LKR)
GDP(名目): 890億 米ドル (2023)
GDP(PPP): 3,090億 米ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: シンハラ語, タミル語, 英語
時間帯: スリランカ標準時
文化・習慣
民族集団
シンハラ人, スリランカ・タミル人, インド・タミル人, スリランカ・ムーア, バーガー人, マレー人, ヴェッダ人
平均寿命
77.9歳
識字率
92.5%
国民的スポーツ
クリケット, バレーボール, サッカー, ラグビー, 陸上競技, バドミントン