リヒテンシュタインの概要
オーストリアとスイスに挟まれたアルプス山岳地帯の小公国。
基本情報
面積約160km²、人口4万人弱の立憲君主国で、全域がアルプスに位置する二重内陸国。金融サービス、精密工業、観光が主産業で、一人当たりGDPは世界最高水準。スイスと関税・通貨同盟を結び、軍隊を保有せず永世中立を掲げる。侯(プリンス)が国家元首として強い権限を持ち、直接民主制を併用した安定した政治体制を持つ。
- 正式名称
- リヒテンシュタイン公国
- 通称
- リヒテンシュタイン
- 国コード(数字3桁)
- 438
- 国コード(英字3桁)
- LIE
- 国コード(英字2桁)
- LI
- 推計人口
- 約4万人 (2024)
- 人口密度
- 約250人/km²
- 主要言語
- ドイツ語
- 主要宗教
- ローマ・カトリック, プロテスタント
- 国歌
- Oben am jungen Rhein(高きライン川のあたりで)
- 国際電話番号
- +423
- インターネットTLD
- .li
歴史
1719年に神聖ローマ皇帝が侯領として承認、1806年の帝国解体で独立。1868年に軍隊を廃止し永世中立を宣言。1990年に国連加盟。
リヒテンシュタイン家はオーストリアを中心に勢力を伸ばし、1699年と1712年に現在の領域を購入。1719年に公領となり、ナポレオン戦争後も独立を維持した。第一次世界大戦後にスイスとの関税同盟を締結し経済を安定化。第二次世界大戦では中立を守り、戦後は国際機関に積極参加。2003年憲法改正で君主権限を強化しつつ、国民投票制度を発展させた。
地理・気候
西側のライン川渓谷と東側のアルプス山系がつくる急峻で変化に富んだ地形。最高地点はグラウシュピッツ山(2,599m)。
温帯山岳性気候
- 面積
- ヨーロッパ / 160 km²
- 首都
- ファドゥーツ
- 最大都市
- シャーン
- 海岸線の有無
- 無
- 隣接国
- スイス, オーストリア
政治
政治体制: 立憲君主制(公国)・議院内閣制
経済
通貨: スイス・フラン (CHF)
GDP(名目): 7.9 十億ドル (2023)
GDP(PPP): 10.3 十億国際ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: ドイツ語
時間帯: Central European Time, Central European Summer Time
文化・習慣
民族集団
アレマン系リヒテンシュタイン人, スイス人, ドイツ人, イタリア系, トルコ系
平均寿命
82.5年
識字率
100%
国民的スポーツ
サッカー, アルペンスキー, バドミントン, ハイキング, マウンテンバイク