リベリアの概要
西アフリカで最も歴史の古い共和国の一つで、米国から帰還した解放奴隷が建国した沿岸国家。
基本情報
大西洋に面した豊かな熱帯雨林と鉄鉱石資源を持つが、1989年から2003年まで続いた二度の内戦で深刻な打撃を受けた。現在は国連平和維持活動や国際援助の下、政治・経済の再建とインフラ整備が進められている。首都モンロビアにはアメリカ南部文化の影響が色濃く残り、内陸では16を超える多様な民族が独自の言語と慣習を守り続ける。自然面では絶滅危惧種ピグミーハイポの生息地として知られ、観光資源としてのポテンシャルも高い。
- 正式名称
- リベリア共和国
- 通称
- リベリア
- 国コード(数字3桁)
- 430
- 国コード(英字3桁)
- LBR
- 国コード(英字2桁)
- LR
- 推計人口
- 520万人 (2023)
- 人口密度
- 48
- 主要言語
- 英語
- 主要宗教
- キリスト教, イスラム教, 伝統宗教
- 国歌
- All Hail, Liberia, Hail!
- 国際電話番号
- +231
- インターネットTLD
- .lr
歴史
1847年に独立。少数派アメリコ・ライベリアンの支配から1980年のクーデター、二度の内戦を経て、2005年に民政へ移行した。
アメリカ植民協会が解放奴隷の“帰還地”として19世紀前半に入植を開始し、1847年に共和国を宣言。以後1世紀余りはアメリコ・ライベリアンによる一党支配が続いたが、1980年に先住部族出身のドウ軍曹がクーデターを起こし体制が崩壊。1989年チャールズ・テーラー率いるNPFLの蜂起で第一次内戦が勃発し、15万人以上が犠牲となった。1997年にテーラーが大統領に当選するも2003年に再び内戦が拡大、国連UNMILの派遣で停戦が成立。2005年選挙でエレン・ジョンソン=サーリーフがアフリカ初の女性民選大統領に就任し、以後平和構築と民主化が進められている。
地理・気候
南部の沖積低地から内陸の起伏ある高原へ緩やかに上昇し、北東部にニンバ山地がそびえる。海岸線は砂浜とマングローブ湿地が交互に連なる。
熱帯モンスーン気候(沿岸部は熱帯雨林気候)
- 面積
- アフリカ / 111369 km²
- 首都
- モンロビア
- 最大都市
- モンロビア
- 海岸線の有無
- 有
- 隣接国
- シエラレオネ, ギニア, コートジボワール
政治
政治体制: 共和制(大統領制)
経済
通貨: リベリア・ドル (LRD)
GDP(名目): 4.0 10億米ドル (2023)
GDP(PPP): 13.3 10億米ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: 英語
時間帯: GMT
文化・習慣
民族集団
クペレ族, バッサ族, クラン族, クル族, ギオ族, マノ族, マンディゴ族, キッシ族, グレボ族, アメリコ・ライベリアン
平均寿命
63歳
識字率
48%
国民的スポーツ
サッカー, キックボール, バスケットボール, 陸上競技, ボクシング