クウェートの概要
ペルシャ湾沿岸に位置する産油国で、豊富な石油収入を背景に高い生活水準を維持している首長国。
基本情報
クウェートはペルシャ湾の北西部に面した小国ながら、世界有数の原油埋蔵量を抱えるエネルギー大国である。 立憲君主制(首長国)を採り、サバーハ家が長年にわたり統治してきた。首都クウェート市には近代的な超高層ビルと 伝統的スークが共存し、湾岸ならではのコントラストを見ることができる。国民の教育・医療・社会保障は無償に近い形で 提供され、所得税も存在しない。石油以外の経済多角化や文化振興にも注力し、近年は大型ショッピングモールや 文化施設が整備されている。
- 正式名称
- クウェート国
- 通称
- クウェート
- 国コード(数字3桁)
- 414
- 国コード(英字3桁)
- KWT
- 国コード(英字2桁)
- KW
- 推計人口
- 約450万人 (2023)
- 人口密度
- 約250人/km²
- 主要言語
- アラビア語
- 主要宗教
- イスラム教(スンナ派・シーア派)
- 国歌
- Al-Nasheed Al-Watani(クウェート国歌)
- 国際電話番号
- +965
- インターネットTLD
- .kw
歴史
1756年のサバーハ家支配開始を端緒に、1961年に英国保護から独立。1990年のイラク侵攻・湾岸戦争を経て現在に至る。
18世紀にサバーハ家が統治を始め、19世紀末にイギリスと保護関係を締結。1961年に独立するとイラクが領有権を主張し緊張が続いた。 1990年8月、イラク軍の侵攻で一時併合されるが、多国籍軍の湾岸戦争によって1991年に解放。戦後は 油田復旧と国内インフラ整備を急速に進め、福祉国家モデルを確立した。2005年には女性参政権が認められ、 限定的ながら議会制と自由化の歩みを続けている。
地理・気候
国土の大半は平坦な砂漠平原で、沿岸部に干潟と塩性湿地が点在する。
砂漠気候(BWh)
- 面積
- アジア / 17818 km²
- 首都
- クウェート市
- 最大都市
- クウェート市
- 海岸線の有無
- 有
- 隣接国
- イラク, サウジアラビア
政治
政治体制: 立憲君主制(首長国)
経済
通貨: クウェート・ディナール (KWD)
GDP(名目): 1836 億ドル (2023)
GDP(PPP): 2553 億ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: アラビア語
時間帯: アラビア標準時
文化・習慣
民族集団
クウェート人(アラブ), エジプト系, インド系, バングラデシュ系, パキスタン系, イラン系, フィリピン系, ベドゥーン(無国籍アラブ)
平均寿命
76.9歳
識字率
96.0%
国民的スポーツ
サッカー, クリケット, フットサル, 射撃競技, 乗馬, セーリング, カバディ