セントキッツ・ネイビスの概要
リーワード諸島のセントクリストファー島とネイビス島からなる世界最小規模の英連邦王国のひとつ。
基本情報
カリブ海東部、小アンティル諸島に位置する火山起源の2島で構成され、青い海と熱帯雨林が隣り合う美しい景観が特徴。かつてはサトウキビが経済の中心だったが、 現在は観光、金融サービス、そして投資による市民権プログラムが主要な外貨獲得源となっている。面積・人口ともに西半球で最小クラスながら、 東カリブ中央銀行本店を擁し地域金融の要でもある。温暖で乾燥し過ぎない熱帯海洋性気候の下、年間を通じてウォータースポーツやビーチリゾートが楽しめる。
- 正式名称
- セントクリストファー・ネイビス連邦
- 通称
- セントキッツ・ネイビス
- 国コード(数字3桁)
- 659
- 国コード(英字3桁)
- KNA
- 国コード(英字2桁)
- KN
- 推計人口
- 約5万人 (2023)
- 人口密度
- 約190人/km²
- 主要言語
- 英語
- 主要宗教
- キリスト教(聖公会、メソジスト、モラヴィア派、ローマ・カトリックなど)
- 国歌
- O Land of Beauty!
- 国際電話番号
- +1-869
- インターネットTLD
- .kn
歴史
1620年代に英仏が入植し植民地化、1983年に英国から独立して連邦立憲君主国となった。
1493年にコロンブスが両島を「発見」した後、1623年にイギリス人ワーナーが入植、翌年フランス人も加わり西インド最初期の欧州植民地の一つとなった。 サトウキビプランテーションの拡大によりアフリカから多くの奴隷が連行され、島の社会と経済的基盤を形成。 18世紀には英仏間の攻防の要衝としてブリムストーン・ヒル要塞が築かれた。19世紀にリーワード諸島植民地の一部、 1967年に自治領、1983年9月19日にセントクリストファー・ネイビスとして完全独立。アンギラは1980年に分離。 以後は観光振興と金融サービスで経済を多角化しつつ、ネイビス島の分離志向にも配慮した連邦体制を維持している。
地理・気候
火山起源の山岳と海岸平野が隣接し、黒砂と白砂のビーチが入り交じる。内陸は熱帯雨林、外周はサンゴ礁に囲まれる。
熱帯海洋性気候(サバナ気候寄り)
- 面積
- 北アメリカ / 261 km²
- 首都
- バセテール
- 最大都市
- バセテール
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: 立憲君主制・議院内閣制をとる連邦国家(英連邦王国)
経済
通貨: 東カリブ・ドル (XCD)
GDP(名目): 11 億米ドル (2022)
GDP(PPP): 22 億国際ドル (2022)
言語・時間帯
主要言語: 英語
時間帯: AST
文化・習慣
民族集団
アフリカ系, 混血(ムラート), ヨーロッパ系, インディアン系, カリブ系先住民の末裔, ポルトガル系(マデイラ島移民), シリア・レバノン系
平均寿命
73.5歳
識字率
約97%
国民的スポーツ
サッカー, クリケット, 陸上競技, バスケットボール, セーリング, ゴルフ, ネットボール