キリバスの概要
赤道付近に散在する33の環礁・島からなるミクロネシアの島国。低平なサンゴ礁が多く、豊かな海洋資源と独特の時間帯で知られる。
基本情報
キリバスは西・中央太平洋に広がるギルバート諸島、フェニックス諸島、ライン諸島の3群島とバナバ島で構成される共和国で、 総陸地面積はわずかだが排他的経済水域は350万km²に達する。国土は平均海抜がわずか数メートルで、海面上昇の影響を最も強く受ける国の一つとされる。 公用語はキリバス語と英語。民族の大多数はミクロネシア系のイ・キリバスで、共同体意識の強い伝統文化を維持している。 経済はコプラと漁業権収入、海外援助が中心で、観光はダイビングや戦跡巡りなど小規模ながら成長が期待されている。 世界で最も早く新しい一日を迎える国としても有名で、ミレニアム到来時には注目を浴びた。
- 正式名称
- キリバス共和国
- 通称
- キリバス
- 国コード(数字3桁)
- 296
- 国コード(英字3桁)
- KIR
- 国コード(英字2桁)
- KI
- 推計人口
- 約12.9万人 (2023)
- 人口密度
- 約160
- 主要言語
- キリバス語, 英語
- 主要宗教
- キリスト教(カトリック、キリスト教合同教会など)
- 国歌
- Teirake Kaini Kiribati(立ち上がれキリバス)
- 国際電話番号
- +686
- インターネットTLD
- .ki
歴史
1892年から英領となり、1979年に独立。リン鉱石枯渇後は漁業権と援助が経済を支える。
先住民は約2000年前に到来したミクロネシア人で、19世紀に西洋船が来航。 1892年に英保護領ギルバート・エリス諸島となり、第二次大戦では日本軍と連合軍の激戦地となった。 戦後イギリスの植民地支配が続いたが、1979年7月12日に共和国として独立。 独立後、広大なEEZ内漁業権を交渉して歳入を確保し、1995年には日付変更線を領域東端に移動させた。 近年は中国・台湾との外交転換、海面上昇対策、過剰債務リスクが国内課題である。
地理・気候
平均海抜2〜3mの低平な環礁と珊瑚島がラグーンを囲む形で連なる。肥沃な土壌は限られ、ココヤシとパンダナスが主植生。
熱帯雨林気候(Af)
- 面積
- オセアニア / 811 km²
- 首都
- タラワ(南タラワ)
- 最大都市
- タラワ(南タラワ)
- 海岸線の有無
- 有
政治
政治体制: 共和制(大統領制)
経済
通貨: オーストラリア・ドル/キリバス・ドル(硬貨) (AUD)
GDP(名目): 2.4 億米ドル (2023)
GDP(PPP): 3.6 億米ドル (2023)
言語・時間帯
主要言語: キリバス語, 英語
時間帯: キリバス時間(UTC+12), フェニックス諸島時間(UTC+13), ライン諸島時間(UTC+14)
文化・習慣
民族集団
イ・キリバス(ミクロネシア系), ポリネシア系, ヨーロッパ系混血, その他少数
平均寿命
68.4
識字率
95
国民的スポーツ
サッカー, カヌー競漕, 重量挙げ, 伝統ダンス(Te Mwaie), バレーボール